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父•前編
私の名前は田邊治臣、今年で40歳になる。働けないと思っていたが職に就くことができ、結婚をし、子どもを授かった。一人娘だ、早いものでもう17歳になる。
「お父さん、紹介したい人がいるの‥‥」
私にも遂に来てしまった。分かっていた事だ、子を持つ者の宿命なのだ。
嫌だ……!!嫌ぁ!
「あ、ああ分かった。何時だ?」
取りあえず会う日を聞かなくては、覚悟もできない……
「あ、明日……」
覚悟決まらねえええええええ!!!
そして、明日が来た………
我が家のリビングルーム。緊張しているのか何時もより雰囲気が違う。
「あらあなた随分と清掃ね」
妻に自分の格好を指摘された。それもそうだ、今日の為に床屋に行き今日の為に用意していた服を着ているからだ。あれ?準備いいな私……
相手はどんな奴だろう?働いている社会人だと聞いたが……未成年に手を出すとは……ぶっ殺す!
「あなただって私が18の頃に声を掛けて来たじゃないの、人の事言えないわ」
妻が私の心を読んだようだ。反論できない……しょうがないでしょ!?惚れちゃったんだもん!!!!………なる程な。
「お父さん、連れて来たよ……」
冷静さを取り戻して間もなくその時が来た。唾を飲み込む。
「失礼します」
背が高くすらっとしていて立派な青年だった。




