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失われた日常  作者: イニシャルB
始まりの事件
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犯人は──

 アグレスさんはその後じゃあねと言い消えた。トリックかな?一瞬にして消えた。

「ちょっとあなた達!!」

 アグレスさんと入れ違うように背後から声を掛けられ振り向く。

「せ、生徒会長!?」

 そこに居たのは、この学園の生徒会長だった。この人はそんなに変化はなく、ロングヘアーで眼鏡をかけて、絵に描いたような模範的な制服を着ている。

「今日はもう学校立ち入り禁止なんだから早く校舎内から出て下さい 」

そうだ、変な事件のせいで僕らは完全下校しなければならない。会長は見回りをしている訳か。

「すみません、すぐに出ます」

 僕は先に謝り、会長にこう言った。

「会長は大変ですね、こんな面倒くさい見回りの仕事を担って」

 笑顔で言った。すると会長は何言ってるのと言い、

「生徒会長なんだからあたりまえじゃないの」

 会長は笑顔を見せていた。

「そんな事よりも早く帰って、私も早く帰りたいのよ」

 さすが生徒会長!!ちゃっかりしてらっしゃる。

「ですよね、では帰りますね。さようなら」

そう言い、僕達は帰りだした。

「きゃっ、虫!!」

遠くで生徒会長の驚いた声が聞こえた。

---

「あいつから、変な気を感じた……」

 アルスは何か言っていたが僕は聞き返さないでいた。だって……この事件の犯人は──


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