↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カルテット・マジコ  作者: piku2dgod
Issue#05 I I I Why Can't We Be Friends?

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
572/840

issue#05 I I I Why Can't We Be Friends? CHAPTER 04 07

一行が石段を駆け下り、駐車場へ飛び込むと、

そこではすでにネ=レネが「ロング・カウンター」の助手席ドアを開け放ち、

上体だけを突っ込んで、車載スピーカーに話しかけていた。


『――こちら、星間条約機構特使、ネ=レネ・ココ。要求は以上です。これから、現地協力者と共にポイントへ向かいます。友軍識別信号(IFF)を送信中。迎撃砲火の制限をお願いします』

ノイズ混じりの通信機から、クワウバン艦隊のオペレーターの緊張した応答が返る。

ネ=レネは真剣な眼差しでスピーカーをオフにし、振り返って4人に頷いた。


「話は通しました。うえはいつでも行けます!」

「よし、乗り込め!時間がない!」

アシュリーの号令と共に、4人は手慣れた動作でキャビンへと滑り込む。

バム、バム、と重たいドアが閉まる音。車内灯が点り、色あせたシートに5人の影が収まる。


「エンジン始動!」

運転席のはちるが叫ぶと同時に、キーを回す。


キュルル……ズオォォォォン!!


荷台に積まれた縮退炉が唸りを上げ、ボンネットの下で超高出力タービンが覚醒の産声を上げた。

古びた車体が、内包するエネルギーの奔流に震える。4輪の可変重力タイヤが青白い燐光を放ち、

アスファルトの地面を焦がしながら浮上を開始した。


「ロング・カウンター、リフトオフ!!」

アクセルが踏み込まれる。 黄色いピックアップトラックは、重力の鎖を断ち切り、

参道を飛び越えて急上昇した。眼下に遠ざかる古寺の瓦屋根。 気が付けば、

そこは銀色に舗装された不気味な地表と、その向こうで待つ星の海の狭間――。


5人を乗せた鋼鉄の愛馬は、メインスラスターの爆炎を闇に引きずりながら、

戦場となる宇宙へと一直線に駆け上がっていった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。