特ダネ!!
私は天宮みつる!特集現代という雑誌の編集部に所属するカメラマン。私が面倒見てた平田恵ちゃん。
アホ編集長からクビ宣言喰らって、最後のチャンスとして中学生探偵として注目されている子を紹介したのだけど…大丈夫かしら?
あっ!降りてきたわね?顔は暗くはないけど、笑ってもいない。どういう事?
「恵ちゃん!」
私の声に反応してこちらに掛けてくる彼女。結果はどうだったのかしら。せっかく上京してきてこんなところであきらめてほしくない。
「みつるさん!ありがとうございました!すごい特ダネを貰えました!!」
良かったけど、なら何であんなに考え込んでたのかしら。
「にしては随分考え込んでいたみたいだけど?」
「ちょっと…すごい大事になりそう。そもそもあの編集長なら、出せないかも。」
「どんなネタなの?」
「あの人気絶頂だった西野涼花が逮捕された件の裏側に狂瀾会がいたなんてね…。確かにこんなのあのアホじゃあ、出そうとはしないわね。」
「超絶ビックニュースなのに…でもね、もらったデータの中にあるメモがあって、編集部について困ったら、警視庁に行けば手を貸してくれるって書いてあったの。」
「警視庁?」
「警視庁の方に相談すれば、こういう裏社会ジャーナルを専門としていて、警察の後ろ盾も持っているような編集部を教えてくれるかもなんだって。」
「なら…行くの?」
「行くしかないでしょ?ここで終わりにしたくないもん。取り敢えず、いまから編集長に一応話してから、退職届出して、持ち込んでみるよ。」
この子がここまで決意を固めてるなら…
「なら、私もやめるわ。」
「何で!?みつるさんまで辞める必要ないよ!」
「別にあの編集長に義理も恩もないし。折角なら、ここまで一緒にやってきたあんたと一緒に辞めてもいいかなって思っただけよ。それになんなら私、姉さんが別会社で編集長やってるし。そこいかない?ここと違ってバリバリやれる人だから。」
「いいんですか?」
「いいのよ。さぁ、まずは警視庁に行きましょうか?」
あんな男の下にいるよりこの子のそばにいたほうが楽しそうだしね!




