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【閑話】嫉妬&決意
【男子目線】
「おい…あれみろよ。」
「あの野郎…見せつけやがって。」
「プールに沈めちまわねぇか?」
「でも、そんなことしたら俺等完全に見捨てられやしねぇか?次は他の女子も俺たちを無視するかも…。」
「それは…」
「結局、俺達はアイドルに群がるファンでしかなかったんだろ?」
「は?」
「大貴は常に真理ちゃんに好意を見せ続けてきた。そして、思いも改めて伝えたし、その上でお母さん助けた。俺たちとの違いは思いの強さってとこだろ?」
「つまり、これはただの嫉妬ってことか。」
【女子目線】
「あ〜あ。お熱いねぇ。あれでまだ付き合ってないんだから、付き合ったらどうなっちゃんうんだか。」
「ちょっと、麗子まさか嫉妬?」
「まさか(笑)。私、年上以外にしか興味ないし。」
「だったら、あのバカどもに色目使うのやめたら?」
「だって面白いじゃん。綺麗に思い通りに釣られていくのをみるのってさ。」
「まぁ、そうだけどね。」
「でも、そうだなぁ。私も真面目に恋愛してみようかな。あの二人を見習ってさ。」