浴衣どうすんの?
「あぁ、真理の膝枕最高だったなぁ…」
「ま〜だ言ってんのかよお前は。」
「気持ちはわかるけどな。」
俺と真理ちゃんとの関係を嫉妬心で突っ込んでこないこの二人は、バスケ部のチームメイトで1年でスタメンの座を勝ち取っている魁星と照哉だ。二人共小学生の時から地元じゃ有名な選手で、他の強豪中学から声がかかったのに"ある理由"で断った変わり者だ。
それが…
「でも大貴くんって七夕祭りどうするん?」
「やっぱり真理といくん?」
この二人は魁星と照哉の彼女だ。二人共関西出身で、こちらも女子バスケの実力者だ。二人共スタメン。小学生のクラブチームの全国大会で一目惚れして、告白したんだとか。彼女たちから。
なんと言ってもこの男どもは、バリバリの不良だけどイケメンではあるからな。惚れるのも正直わからなくもない。
アホだけど…
だからこそ、こいつらは真理についてとやかく言ってこない。こいつらこそやることやってるみたいだし。
「昨日誘ったよ。行ってくれるってさ。」
「へぇ~。じゃ、向こうであうんやね。」
「そういえば、浴衣どうする?あるの?」
「あるだろ。こいつの家、ここらへんのやつだったら知らないやついないくらいの金持ちだし。敷地内に古風な家もあるし。」
「そういえば、そうやったね。」
「あるにはあるんだけど、どれにすれば良いか分かんないだよ。とりあえず、帰ったらばあちゃんに聞いてみるわ。」
「おばあちゃん?」
「うちの祖母、昔に旅館の女将だったことがあるらしくて、そのへんのことめちゃくちゃ詳しいからさ。あの人に聞けば間違いないだろ。」
「まぁ、なんでもいいけど。真理が目立つようにするなら、暗めのやつにしなきゃだめやで?」
「そんぐらい言われんでもわかってるわ。」




