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その力は使ってはいけない

俺は目覚めると、白いベッドに寝かされていた。周りには様々な医療機器と医者が歩き回っている。

ここは病院なのか?俺が起き上がろうともぞもぞしていると俺が起きたことに気づいた医師の一人が駆け寄ってきた。


「冴島君。わかりますか?」


「ここは病院ですか?確か、学校にいたはずなんですけど。」


「記憶は正常なようですね。そのことについては、後ほどお伝えします。」


「それでここは?なんか動けないんですけど。」


「ここは警察病院です。申し訳ないですが、今あなたは縛られています。村上警視監が到着したらお取りしますので、少々お待ち下さい。」


確かに俺は太いベルトのようなもので縛り付けられている。


すると、村上さんが俺に近づいてきた。


「良かったよ。目を覚ましたか。済まない。おい、外してやってくれ。」


ようやく、ベルトが外された。


「俺…どのくらい眠ってたんですか?」


「そこまでじゃないよ。今は午後6時過ぎ。事件は、午前に起きていた。6時間位経ったかな。」


「そうですか…。」


「元気そうなら、事情聴取させてもらっていいかな?君が無実なのはわかっているのだけど、死体が2つあったそばに君がいたんだ。他の共犯者も生きてはいるけど、全員吐血して倒れていた。既に正当防衛が成立してて、君に罪はないんだけど、聞いておきたいんだよ。一体あの場で何が起きたのか。」


俺は新たに身についた能力を村上さんに伝えた。とはいえ、不確かだから多分だけど…


「う〜ん。その力は使ってはいけないよ。未来予知と比べてその力は危険すぎる。君が落ち着いた生活をしたいのなら尚更だよ。」


「わかってます。」


俺は村上さんの言葉を心にきざみこんだ。

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