証拠
俺は宮崎先生と猟友会のメンバーを迎えに行った。猟友会のメンバーは、夢に見た通り老人ばかりだった。数人しかいない。そもそも若い人もいないはずだし仕方ないか。村上さん曰く腕の良い人達みたいだが。
彼らのそばには俺の護衛役の方々が待機していた。いつ見ても屈強な人達だ。優しい人達なんだけどな。
「はじめまして。今回、依頼させてもらいました冴島大貴です。こちらは学年主任の宮崎先生。」
「警視庁の村上警視監から話は伺っているが、本当に中学生なんだな。」
「今は熊のことを優先しませんか?」
「そうだな…まずは、君の見たという場所を案内してもらえるか。」
俺は猟友会の方々をその地点まで案内した。
猟友会の方々は僕が案内した場所を念入りに調べていた。
そして…
「ツキノワグマに間違いないな。それも相当デカい。まるでヒグマのようだな。加えて親子だ。」
「こりゃ厄介だな。村上さんに連絡してくるわ。儂らだけじゃ相手できん。」
そう言って猟友会の方の一人が電話してくるとその場を離れた。
「親子だと何なんですか?」
「子グマ2匹と母クマがいる。子グマのいるメスは、とても危険だ。それに今回のやつは相当大きい。」
本州にはヒグマはおらず、ツキノワグマだけで、凶暴性だけで言うならば、まだ安全と言えるが、それでも大型であるのならば、他の動物を食べている可能性があり、その場合人間も食料と考える可能性があるとのことであった。
その後もいくつか夢のなかで見たポイントを巡った結果、猟友会の方々は、今夜確実に熊が出没すると結論づけた。今すぐ逃げる必要があると…
「では、報告に参りましょうか。」




