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仕事に疲れて家に帰ると、座敷童がいた  作者: 白熊 猫


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15/15

第15話 カレーライス

最近はポークカレーが好きです。

みなさんは何カレーが好きですか?

「「ただいまー!」

スーパーから帰宅した2人分の声が、小さなアパートの部屋に重なる。

直人はスーパーの袋をキッチンへ運びながら、小さく息を吐いた。

「さて……カレー作るか」

「かれー!」

しきちゃんは、待ちきれない様子でぴょんぴょん跳ねている。

「そんなにはしゃぐと転ぶぞ」

「ころばないもん!」

言った直後、カーペットの端に引っかかってよろけた。

「ふにゃっ」

「危ない危ない」

直人は苦笑しながら買い物袋から材料を取り出していく。

玉ねぎ、じゃがいも、にんじん、豚肉。

それからカレールウ。

「おじさん、それがかれー?」

しきちゃんが箱を指差した。

「これはカレーのもと」

「もと?」

「これ入れるとカレーになるんだよ」

「まほう!?」

「魔法なのか?まあこれだけでスパイス混ぜなくてもカレーできるのはすごいよな」

しきちゃんは「おぉー……」と感心していた。

直人はエプロンをつけ、まな板を取り出す。

「しきちゃんは危ないから、そこで見ててな」

「みてる!」

しきちゃんはキッチンの横へちょこんと立った。

まずは玉ねぎの皮をむく。

「おじさん」

「ん?」

「たまねぎ、はだかになった」

「そうだな。白くなったもんな」

次に包丁で切っていく。

とん、とん、とん。

リズムよく包丁が鳴る。

「おぉ……きるの、はやい!」

「慣れだよ」

「おじさん、りょうりじょうず!」

「カレーは簡単な部類だからなぁ」

じゃがいもを切り。

にんじんを切り。

最後に豚肉を適当な大きさへ分ける。

しきちゃんは、そのたびに楽しそうに見ていた。

「それ、おにく!」

「豚肉な」

「ぶたさん!」

「そうだな」

「ぶたさん、かれーになるんだ……」

少ししみじみしていた。

直人は思わず笑う。

「ありがたく食べような」

「うん!」

材料を切り終えると、今度は鍋を火にかける。

油を入れ、玉ねぎを炒め始めた。

じゅわっと音が広がる。

「おぉー!いいにおい!」

炒めた玉ねぎの甘い香りが、少しずつ部屋へ広がっていく。

そこへ豚肉を投入。

さらに、じゃがいもとにんじんも加える。

木べらで混ぜるたびに、具材がごろごろ動いた。

「かれー、いっぱい!」

「カレーになる前だけどな」

「まだなの!?」

「まだまだ、これからだな」

しきちゃんは鍋をじっと見つめている。

完全に待ちきれていない顔だった。

しばらく炒めたあと、水を入れる。

鍋の中が一気にぐつぐつ鳴り始めた。

白い湯気が立ち上る。

「わぁぁ……!」

しきちゃんの目が輝く。

「ぐつぐつしてる!」

「煮込んでるからな」

「おなべのときみたい!」

「まあ似たようなもんだな」

しきちゃんは、鍋の前でそわそわしていた。

「まだ?」

「まだ」

数分後。

「まだ?」

「まだだよ」

「かれー、じかんかかる……」

「料理ってそんなもん」

しきちゃんはしょんぼりしていた。

直人は苦笑しながら、火加減を調整する。

具材が柔らかくなった頃を見計らい、火を止めた。

「よし」

カレールウを箱から取り出し、鍋へ入れる。

すると、茶色いルウがゆっくり溶けていった。

「おぉぉ……!」

しきちゃんが感動した声を上げる。

「いろがかわった!」

「色だけじゃなくて、とろみもつくぞ。」

木べらで混ぜるたび、とろみがついていく。

さっきまでただのスープみたいだった鍋が、少しずつカレーへ変わっていく。

部屋いっぱいに、スパイスの香りが広がる。

「いいにおい……」

しきちゃんはうっとりした顔になっていた。

「おなかすいた……」

「もうちょい待って」

最後に少しだけ煮込んで完成。

直人は皿へご飯を盛り、カレーをかける。

茶色いルウが、とろりと白いご飯へ広がった。

「できたぞ」

「かれー!」

しきちゃんは机の前へ飛んでいく。

「「いただきます!」」

しきちゃんは、まず恐る恐るひと口食べた。

次の瞬間。

「……!」

ぴたりと固まる。

「どうした?」

「おいしい……!」

感動した顔だった。

「ちょっとからい!でも、おいしい!」

「甘口だけど、スパイス入ってるからな。大人的にはだいぶ甘いけど」

「おにくやわらかい!」

「煮込んだからな」

「じゃがいもほくほく!」

感想が忙しい。

直人は思わず吹き出した。

「そんなに喜んでもらえると作った甲斐あるなぁ」

「かれー、すごい!」

しきちゃんは夢中で食べ進めていく。

その姿を見ながら、直人もカレーを口へ運んだ。

うん。

普通の味だ。

でも、うまい。

それはきっと1人ではなくて、2人で食べているからずっと美味しく感じるんだろう。

「おじさん」

「ん?」

「また、かれーたべれる?」

「そうだな。また今度作ろうな」

「やったー!」

嬉しそうに笑うしきちゃんを見て、直人も小さく笑った。

こういう話を読むとカレーが食べたくなりますよね笑

ということで、ちょっとカレーを食べに行ってきます!


誤字脱字などあったら、教えてください><

ブックマーク、感想などもらえたら嬉しいです!


連載はここでいったん終わろうと思います。

ここまで読んでくださってありがとうございます!

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