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聖女?の娘  作者: いぶさんた
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学校

午前の学校が終わり伯爵邸に帰るとすぐに母に部屋に連れて行かれた。

「お母さん、ご飯はどうするの」

「先に話を聞いて欲しいの」


二人で言いあいながら部屋へ向かうとハナノイさんが部屋に二人分の昼食を届けてくれた。

「旦那様からゆっくり二人で相談してほしいと伝言をされていますので今日はヨーコさんはこのままサーヤさんと過ごしてください。大奥様もご存知ですので心配はありません」


「ありがとうございます。そうさせてもらいます」

ハナノイさんが扉を閉めて部屋から出て行った。

「あ、おかえり沙彩。学校はどうだったの」

「それよりもお母さん、聖女の話でしょう」

私は学校に行っても気になった伯爵との話し合いはどうなったかそちらを先に聞きたい。


「だいたい、私達が希望した通りよ。

夢見の話はクロナン伯爵家の方々とサントロさんとローランさんにしか話をしないと約束してくれたわ」


「王様に言わなくて良いの?」

「初めは王様にも連絡するって言われたんだけど、困るって言ったら今は言わないでいてくれるそうよ」

「今は?」

「そう、時期を見て言うけれどその時は私に確認をしてくれると言ってくれたわ」

「はぁ、良かった。駄目だって言われたらこの国を出ないといけないからほっとした」

「そうね」

「他には何か言われなかった?」

「夢を見たら教えてほしいと言われたかな」

「それはそうよね。問題がある前にわかれば助かるからね。でも、ドレスの色は言わなくても良いと思う」

「わかってる」

二人でクスクス笑う。


今後はこの国で生活していくんだ。









「それで、学校はどうだったの」

「皆んな良い子で楽しかったんだけれどね」

「なぁに。問題があるの」

「小学校の算数というか、足し算と引き算だった」

「えっ、15歳の組よね」

「そうよ。後は文字なんだけれど私達はここの文字が読めるし書けるから問題なくて、なんていうか、簡単すぎてどうしようって思った」


「そう」

「でも、友達は出来たし、伯爵邸から学校へ行く子とも仲良くなれそうだから通いたい」




###


今朝バーナルとの待ち合わせ場所の伯爵家の使用人出入口に行くとバーナルだけでなく他の子供達もいた。

「おはよう」

「「「「「「おはよう」」」」」」

「あぁ」

子供達から挨拶が返って来た。バーナルは恥ずかしいのか小さな声で返事をした。


「えっと。これから学校へ通う沙彩です。よろしく」

「俺、ライフ」

「俺、コイナス」

元気な男の子が二人こちらに来て他の子の名前を教えてくれた。


ライフ 10歳 男の子

ナミノ 10歳 女の子

コイナス 12歳 男の子

サーリス 13歳 男の子 ナミノの兄

トリカナ 14歳 女の子 

マリカナ 15歳 女の子 トリカナの姉


いつもは皆んなで一緒に行く事はないらしい。


「今日はサーヤ姉ちゃんが初めてだから待ってたんだ」

ライフ君が胸を張って言う。

「ありがとう。嬉しい。よろしくね」

「おう」

お姉ちゃん呼びに驚いたけれど一人っ子な私は弟が出来たみたいでライフ君へ笑いかけてしまう。


主にライフ君に質問責めにあいながら歩いて学校へ向かう。15分くらい歩くと一軒の家に着いた。

「ここだよ」


学校の中は3つの部屋があり10.11歳、12.13歳、14.15歳と分かれていた。


「サーヤお姉ちゃんはあっちだからね」

ライフ君はそう言って自分の教室?部屋へ行ってしまった。



「こっちよ」

マリカナさんが声をかけてくれる。

マリカナさんが先に行き、トリカナさん、私、バーナルと続く。

部屋には五人の生徒がいて、私達四人が入ると皆んなが一斉にこちらを見た。私を見たんだけれど。


「今日から学校に通うサーヤさんよ」

マリカナさんが皆んなに説明してくれる。

「よろしくお願いします」

戸惑いながら挨拶をする。先生に紹介されるのかとおもっていたから慌ててしまった。

そういえば、私は初めてだから先生に挨拶に行かなくていいのかな。


「マリカナさん、先生の所へ行った方が良いですか」

マリカナさんに聞くと

「さん付けも敬語もやめてね。私のが年下なんだし」

マリカナさんに言われたので

「じゃあ、私もそうして欲しいかな」

私も言うとトリカナさんも『私も』と言って三人で顔を見合わせ笑ってしまった。



「先生はね」

マリカナが教室を見て話を始める。


「先生は一人しかいないから順番に回って来るのよ。小さい子達からだから私達の所は最後になるの。だから挨拶は先生がここに来てからでいいと思う」

「それまでは何をするの」

「本を読んだり先生が作ってくれた問題をやるのよ」


そう言ってマリカナが持って来てくれた問題は算数の計算で足し算、引き算が書いてあった。


驚いた。本当に驚いた。簡単すぎる。


話を聞くと10.11歳は読み書き、12.13歳は計算、14.15歳は復習と少し難しい問題をやるそうだ。



同じ組になった五人に挨拶をして、本を読む。

ノースリー国の文字だと思うけれど異世界転移の特典か、読み書きも問題なくできる。


先生が教室に入って来たので挨拶をした。クロナン伯爵家で文官として働いていた事があるというお爺ちゃん先生だった。


「サーヤさんの様子を知りたいからこの問題をしてください」

と言われ先程の算数の書いてある紙を渡される。紙はすごく値段が高いわけではないけれど日本のように使い捨てができるほどでもない。そのため、問題の紙を見て黒板のようなものに答えを書いていく。


出来上がった答案を見た先生は

「全て正解です」

と満面の笑み。

「後の時間は本を読んでいてください」

「はい」



初日の学校はこのような感じだった。と母へ話した。





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