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-75- 制限

 希望する目的に制限を受ければ安らげません。例えば、食べ放題です…などと店員に言われ支払う額が同じなら、鱈腹(たらふく)食べられる訳ですから、気分よく安らげる訳です。物量や状況にゆとりがある場合などですが、最近は原油価格、特にナフサの高騰で、世の人々は困っています。誰がそうしたのか? は、皆さん、よくご存じのことと思いますが…。^^

 山石は町役場に勤める平職員である。入庁して、かれこれ三年ばかりが経過し、仕事にもそれなりに熟(な)れてきていた。初任給よりは少し上がり、□△級○◎号俸という俸給を毎月、町役場から厚かましく^^ 頂戴していたが、やはり給料生活者の弱みで、買う物に制限を受けていた。

 とある休日、山石は最近、近くに出来たコンビニへと買物に出かけた。思っていた必要な食料品を買ってレジに向かおうとしたが生憎(あいにく)、財布の中が少し寂しく、足るか足らないか分からない程度だった。ゆとりがないとなれば当然、安らぎどころの話ではない。山石は手持ちの携帯の電卓機能を駆使し、一商品ずつ価格を入力し始めた。その結果、手持ちの金額より少しオーバーすることに気づいた。もちろん、消費税込みである。山石はどれを戻すか? と思案した。海老煎餅は好きだから…、缶ビールは暑い今の時期、必需品だし…と巡れば切りがなかった。山石は目を閉じると買物篭の中を適当にガサゴソと探り始めた。その中の一つを摘まみ上げて目を開けた。菓子パンの袋だった。その菓子パンを買わなければギリギリ足りる計算になった。山石はその菓子パンを陳列棚へ戻し、レジへと向かった。レジを済ませてコンビニを出ると、ホッ! とした小さな安らぎが山石の心に灯(とも)った。

 サラリーマンは気楽ですが、安らぎのゆとりがないのが難点ですよね。^^

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