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-1- 一杯

 人生を生きていく上で安らぎは欠かせません。不安に満ちた世の中の昨今、それは生きていく上での必要十分条件の一つになります。などと偉そうなことを言っておりますが、要するに人は安らぎがなければ生きていけないということになるでしょうか。^^ ということで、でもありませんが、この短編集では、様々な人生の安らぎを受けたり与えたりするお話の数々にしました。もし、よろしければ、お時間の許す限りお読みになって下さい。^^

 竹園は日々、一杯飲むことを楽しみに生きてきた。一杯とは、働いたあとのお酒である。^^ とはいえ、竹園が飲む量は限られていて、酒豪のようにかなり飲む・・という(たぐ)いではなかった。

「竹園さん、いつものやつですね?」

「ああ、頼みます…」

 バーテンの確認にスンナリ返すと、竹園はいつものハイポールをオーダーした。

 出されたグラスをチビリチビリと飲み、グラスが空になると、竹園はカウンター席を立った。

 これが彼の安らぎだった。

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