表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/14

第9話 再始動


 まだ少し残念さはあるものの、泰斗は、時空間移動による彗星の移動は、すっぱりとあきらめることにした。

 そう決心すると、自分でも何であんなにあれに執着したのか、不思議な気がした。


 そして、次に進もうと久しぶりにロボット研究所に行くと、また濃~いお出迎えが待っていた。

「泰斗~珍しく寝込んだって言うから、ホント心配したんだよお」

 ギュウギュウと頭を抱え込んでくるジュリーだ。

 そのほかの研究員も泰斗が帰っていると聞いて、手ぐすねを引いて待っていたらしい。ジュリーから引っぱがされると、これは? これは? と質問の順番待ちに行列が出来るほどだ。

「いやー泰斗、人気者だねえ」

 ジュリーはやけに嬉しそうだ。


 それがすむと、今度は第2拠点、旧ダイヤ国のロボット研究所からお声がかかる。

「泰斗が帰ってるって聞いて、連絡したんだ。ちょっと来てくれ!」

 勢い込んで言う彼らに、いやとは言えず、泰斗は旧ダイヤ国へとやってきた。

「おお! 待ちかねたぞ」

 ここでも泰斗は引っ張りだこで、あれやこれやと質問攻めにあう。けれど忙しくしている方が余計なことを考える暇がないので、かえってありがたかった。

 ようやく彼らから解放された泰斗は、しばしの休息を取ろうと旧市街へ行き、庭園から続く広場へ足を運ぶ。

 ここはクイーンシティとダイヤ国が共同で木を植え花を植え、芝生を育て、今では皆の憩いの場になっている。

 泰斗は木陰を探すと、草の上に直接腰を下ろして座った。

 少し遠くで、子供たちが楽しそうにボール遊びをしていた。

 大きめの柔らかいボールを空中で受け止めて弾ませて、落とさないようにするゲームだ。

 はしゃぎながらゲームに興じる彼らをぼんやりと目で追っていた泰斗は、そのうち、誰かが力任せに打ったボールが、国境の外へ飛び出そうとするのを見た。

「あ」

 つぶやいた泰斗が次に見たものは、ボールが空にぶつかって下へ滑り落ちて行く様子だった。

「え?」

 よく見ると、そこには何かがあるようだ。どうやら旧ダイヤ国ご自慢のドームバリヤらしい。最初にここへ来たとき、国ごとすべて覆ってしまった透明のバリヤのことだ。

 それが広場のある一角だけに張られている。

「へえ、ドームバリヤも進化してる」

 つぶやいた泰斗は、そのあとも飽きずにボール遊びの子供たちを眺める。

 すると、またボールがドームへ飛んでいき。

 斜め下からドームに当たったボールは、角度のせいか、弾かれて下へ落ちるのではなく、滑るように上へと弾み上がった。まるでそこで軌道を変えたように。

 軌道を変える。

 空間移動しなくても変えられる。

「ああ、そうだ。こんな簡単なこと、なんで今まで思いつかなかったんだろう」

 泰斗は本当に可笑しそうにひとしきり笑うと、「よし」と言って、勢いよく立ち上がったのだった。


 旧ダイヤ国の研究室に戻ると、ドームバリヤのエンジニアを捕まえて、泰斗はあれこれ質問をして回る。

 そして彼らとともに、何やら計算したり図面を引いたりしている。

 それが一通り終わると、彼はデータを持ってクイーンシティのロボット研究所へと帰って行った。

 早速思い立った事に取りかかろうとした泰斗に、また邪魔が入る。

「こーらー、クイーンシティに帰ってきたら、一番に国王に謁見するもんだろうが、ふつうはー」

 丁央だ。

 彼は旧ダイヤ国から帰ってくる泰斗を待ち構えていたのだ。

「丁央、久しぶり」

「おう! なんだ元気そうじゃないか」

「うん! 元気だよ。丁央も元気そうで良かった。あ、僕これから水澄さんに用事があるから、もう行くね」

「よし、って、そうじゃないってー」

 とか言いながら、丁央は泰斗を追いかけることもせずにいる。

「いい表情になった」

「うーん、そうだねえ、もう大丈夫みたい」

 ジュリーからの連絡で心配になった丁央は、彼の様子を見にやってきただけだった。

「連絡入れてくれてありがとうございます、ジュリーさん。じゃあ俺はこれで」

「慌ただしいねえ」

「これでも国王ですから」

 ニヤリと笑って研究所を後にする丁央を、こちらも嬉しそうにお見送りするジュリーだった。


 そして泰斗は、水澄の研究室にいた。

「あら、泰斗。お帰りなさい」

「ただいま、水澄さん。ご心配をおかけしました」

 きちんと頭を下げる泰斗に、優しく微笑みかけた水澄が聞く。

「で? 何かご用?」

「はい、実は水澄さんに作っていただきたい物があるんです」

「あら? 貴方もなの?」

 水澄が意外そうに言うと、泰斗は「はい」と答えてから、

「貴方も?」

 と不思議そうに聞く。

「そう、実は遼太郎からもちょっとした制作を頼まれてるの。あなたたちって、本当にこんな所でも仲がいいのね」

 可笑しそうに言う水澄に、泰斗は「はい・・・」と答えるしかない。

「了解よ。けど、ちょっとだけお時間頂くわ。では、何を作るかお伺いしましょうか」

「はい! ありがとうございます!」

 泰斗が水澄に依頼したのは、ドームバリヤの発生装置。

 旧ダイヤ国で泰斗が聞いて回っていたのは、ドームバリヤが大地に接点がなくても発生させられるかどうかだった。エンジニアたちは一様に首を縦に振ってくれた。

 そこで彼らに協力してもらって、発生装置の設計図を作成して来たのだ。

「これが設計図です。ただ」

「なあに」

「ちょっと、大きすぎるんですよね」

 困ったように笑う泰斗に、データを見ながら水澄が言う。

「で? これを縮めてほしいって事かしら?」

「・・・はい」

 水澄は器機の軽量化やコンパクト化が得意だ。

 大きくて重いパーツも、彼女の手にかかると思わぬほど小さくなってしまう。しかもその精度や性能を落とすことなしに。

 彼女はいわばコンパクト化の天才なのだ。

「見るところによると、これはダイヤ国の機械ね」

「はい、ドームバリヤの発生装置です」

「まあ、あれって大地に接してなくてもバリヤを発生させられるの?」

「はい」

「おもしろーい、興味深ーい。じゃあ、出来上がったら連絡するわ」

 さすがに水澄も技術者だ。その設計図に興味津々のようだ。

「よろしくお願いします!」

 嬉しそうに頭を下げて、泰斗は部屋を後にした。




 ちょうどその頃。

 ネイバーシティでは、夕暮れの別荘に、何人かの人が訪れていた。


「いらっしゃいませ。どのようなご用件でしょう」

 玄関に立っていたのは、マクランをはじめとする農地で働く人々。

 さすがに落ち着き払って応対するマダムスミスに、マクランの方が少し焦っている。

「あの、・・・俺たちはこの向こうの農地で働いています。ここ何日か、泰斗がやってこないんで。いつも2日にいっぺんはやって来て、俺たちを手伝ってくれていたんだ」

「最後に会ったとき、様子が変だったとマクランが言ったんで、何かあったのかと心配になって」

 すると、リビングのドアからこっそり顔だけ出して話を聞いていた、ナオ、鈴丸、直正の3人が慌てて飛んでくる。

「ありがとうございます! いつも泰斗から話は聞いてます。あの、マクランさんですか?」

「マクランは俺だ」

「やっぱり、ハリスに似てる!」

「ハリス?」

 ナオが嬉しそうに言うそばで、鈴丸がコホンと咳ばらいをして話をした。

「泰斗を心配していらしてくれたんですよね。本当にありがとうございます。それで今、泰斗は、クイーンシティ・・・ええっと、あの、あそこにある次元の扉の向こうに行ってるんです。調子が悪そうでしたが、もう元気になっているとのことなので、どうか皆さん安心して下さい」

 鈴丸の言葉に、そこにいた者たちにホッとした空気が流れる。

 すると、後ろの方にいた1人が、かごいっぱいの野菜や果物を差し出して言う。

「これは俺たちが収穫したものを持ってきたんだ。泰斗に早く元気になってほしくて」

「帰ってきたら、食べさせてやって下さい」

 そんな話を聞いていた鈴丸の後ろから、ヴェっヴェっと変な声が聞こえる。

「ヴォーーーン、なんて感動的な話なんだあ、・・・わかりましたあ、帰ってきたら皆を心配させたことをとっちめて、謝りに行かせますよお、ぐええん」

 彼らの話に感動して泣いている直正だった。

「直正さん、落ち着いて」

 なぐさめる鈴丸に「これが泣かずにおれるか」と反発する直正。

 その後から、はあ、とため息をつきつつ綴がやってきた。

「しずかにしろ直正。皆さん、本当にありがとうございます」

 と、最敬礼する綴。続いてナオも慌てて頭を下げた。

「皆さんのお気持ちは、必ず泰斗にお伝えします。そしてさっきこいつが言ったように、帰って来たら、いの一番にそちらに伺わせます」

「いや、泰斗が元気なら俺たちはそれでいいんだ。まあ、帰ったら顔を見せに来てくれたら、もっと嬉しいけどな」

 そんな風に言って、彼らは安心して帰って行った。

 帰り際、最後に残っていたマクランが、綺麗にラッピングされた包みを差し出す。

「これは、俺が編んだブレスレットだ。俺の編んだブレスレットは、なんだか縁起がいいって事で人気があるんだ。だからこれを泰斗に渡してくれないか」

 照れたように言うマクランに、ナオがものすごく驚いている。

「編んだって、すごい! マクランさん顔に似合わず・・・あ、すみません!」

 思わず口走ってしまったナオが、慌てて手で口を覆う。

「いや、よく言われるから慣れてるよ」

 頭を掻きつつ笑うマクランに、ナオがまた恐縮したように謝っていた。




 そんなことがあってすぐ、ようやく帰ってきた泰斗は、まずナオからの厳重な説教をおとなしく受けた。

 次に鈴丸に、空間移動をあきらめたこと、旧ダイヤ国で気づいたこと。それから次へのステップを話しした。鈴丸はしっかりと彼の話を聞いて、そして理解して、それからなぜか彼が泰斗に謝った。

「ごめん、泰斗。俺が最初に空間移動を言い出して、けっこうこだわってたから、泰斗も後に引けなくなっちゃったんじゃない? 俺がもうちょっと早く無理なことに気づいてたら」

 本当にすまなさそうに言う鈴丸に、泰斗は驚く。

「ううん、謝らないでよ鈴丸。僕もね、なんであんなにこだわったのか、今ではよくわからないんだ・・・。けど、今にして思えばあれも通らなくちゃならない道だったのかもしれないよ」

「そうか、だったら良かった」

 空間移動と聞いても落ち着いて話をする泰斗に、鈴丸はもう泰斗は本当に吹っ切れたんだなと安心した。

「じゃあ次のミッション、始めますか」

「うん!」

 嬉しそうな2人に、「私も混ぜて!」とナオ。

「あーずるいー俺も」

 なぜか直正までがやってきて、3人まとめてギュウする。

「うぐ」

「ググ」

「ぐるじい」

「はなれろ直正」

 いつもの日常が帰ってきた。


 次の日は、気持ちのいい晴天だった。

 研究室へ行く前に、泰斗は農場に足を運ぶ。

「泰斗!」

 彼の姿を認めたマクランが、他の者にも聞こえるように、大きな声で名前を呼んだ。

「ただいま、マクラン。心配かけてごめんね」

 もう何度ごめんねを口にした事だろう。どのごめんねも心からに違いないが、このごめんねにはひとしお想いがこもっていた。

「おおー泰斗」

「元気そうだ」

「帰ってきたか、そうかそうか」

 気づいた農場の者が次々やってきては頭をなでたり肩を抱いたり叩いたり、もみくちゃになってしまう。けれど泰斗は本当に嬉しかった。

 別れ際、

「何かつかんだようだな」

 マクランが気づいたように言うと、「これのおかげ」と、ちょっと腕を振ってみせる。その手首には、彼がくれたブレスレットがある。

 うんうんと頷くマクランに、泰斗が遠慮がちに言う。

「えーと、帰ってきて早々、ちょっと厚かましいかな、と思ったんだけど」

「なんだ?」

「このブレスレット、あと4つ・・・あ、あと5つ、作ってくれると嬉しいんだけど・・・」

 後日、マクランから送られたブレスレットは、鈴丸、ナオ、綴、直正の手首を飾る。

 あと一つは。

「まあ、わたくしにまで」

 マダムスミスの手首に輝くのだった。



 そんなある日、遼太郎がこちらへ来ると連絡が入った。

 例の博物館を見学しに来るのだそうだ。

 もちろんステラも一緒だ。

 「世界の果て」から帰ってからも休みなしだった彼は、ここで少し休養を取ろうと考えたのだ。どちらの次元も今のところ落ち着きを保っているし、たまにはステラとのんびりしたかった。


「遼太郎が来るの?」

「はい! ステラさんも!」

 泰斗が散歩から帰ってくると、ナオが嬉しそうに2人の訪問を教えてくれた。

「国立研究所のラン教授のところへ行くんだよね。楽しみだ」

 鈴丸が言うと、ナオが、

「ここがメインです!」

 展覧会のパンフレットをぬっと出してくるので、「り、りょうかいです」と鈴丸は押され気味だ。

「まーったく、次元が変われどレディの装飾品好きは変わらないんだねー」

 と、直正が感心したように言う。

「向こうにはない色の宝石もあるし、それだけじゃないんですよ、なんと言ってもこのドレス! 早く実物を見てみたい~」

 指を組んで夢見るように言うナオに、男3人は肩をすくめたり微笑んだり。

「お前たち、仕事に戻れ」

 ひとり冷静だった綴が、そろそろ気が済んだだろうというように、声をかけた。


 その日の夕刻。

 マダムスミスにも連絡が入っていたらしく、夕食のテーブルを囲みながら彼女が皆に質問をしている。

 最初のころ、彼女は食事はすべて別に取っていたのだが、せめて夕食くらいは一緒に取ってほしいと、5人が頼んで、いや、懇願さえして、ようやく「はい」と言う言葉を彼女の口から引っ張り出したのだ。

 だってその方が楽しいし、マダムスミスはみんなのお母さんだから。

「お部屋のご用意をしなければなりませんので、遼太郎さまとステラさまのお好みの絵画やお花など、ご存じでしたらお教え下さいませ」

「え? こっちに泊まるの?」

 直正が驚いて聞き返すと、

「そのように承っております。こちらのお部屋はすべてシングルルームだとお伝えしたのですが、それでもかまわないからと」

 そうなのだ。部屋数は多いが、この別荘はすべて1人部屋の造りになっている。

「あ~ラヴラヴのおふたりなら、部屋が狭くても~だよね」

 直正が、今度はわざと身体をくねらせて言う。

「やめろ直正」

 綴が怒ったように言うそばで、マダムスミスは落ち着き払って言った。

「いえ、お部屋はお1人に1つずつご用意するようにと」

「そうなんだ・・・」

 今度はナオが少し驚いたように言うと、また直正が茶々を入れる。

「長く連れ添った2人にとってはね、ナオ。壁があろうがなかろうが、関係ないんだよ」

「長く連れ添ったって・・・まだ2人とも二十歳はたち前後ですけど」

「そんなの年数じゃないのだよ~」

 大人ぶって言う直正に、鈴丸はただ苦笑するだけ。

 マダムスミスは仲の良い子供たちのやりとりを、ポーカーフェイスに隠したほほえみで優しく見守っているのだった。


 約束の日、次元の扉がしずしずと開いていく。

「久しぶりだな」

「お邪魔します」

 出てきたのは遼太郎とステラの2人。

 けれどお出迎えしている5人の意に反して、後からもう2人、出てくる者がいた。

「ワイアット! 花音! なんで?」

 それはハリス隊の精鋭、ワイアットと花音の2人だった。

 嬉しくて思わず花音にハグするナオに、彼女が説明する。

「えへへー、実は私たちも休暇なの」

「休暇?」

 それにしてもこの取り合わせは、と不思議に思った謎が解けたのが、ワイアットの言葉だった。

「もう一度、こっちのネイルを見てみたいと思ってな」

「そう! 私もね、海に入ってもはがれないネイルをもう一度してもらおうと思って」

 この2人はネイルつながりで、しばしの休暇を利用してやってきたのだった。

 なんとワイアットはあの容貌で(これは失礼!)ネイルのスペシャリストだ。花音のネイルを一手に引き受けている彼が、こちらの技術をもう一度見たいと言い出したのが、こちらへ来た主な理由らしい。

 彼らの滞在は2日ほどだそうだ。

「ハリス隊をあんまり放っておけないでしょ?」

 と、いたずらっぽく笑う花音に、

「展覧会ご一緒出来ないんですね、残念」

 と、本当に残念そうなナオだった。


 けれど、ワイアットと花音の宿舎もこの別荘だ。

 なので、朝夕は一緒に過ごせると言うことだ。

 そのワイアットは、別荘に着いてマダムスミスに挨拶したところで泰斗を呼んだ。次元の扉から出てきたとき、何が入っているのだろうといぶかしんでいた大荷物を指し示している。

「水澄さんから預かり物だ」

「え? もう出来たんだ、さすが水澄さん」

 2人のやりとりを聞いた鈴丸が、「なになに?」とやってくる。

「新しいミッションに必要な道具」

「それって、あれ?」

「うん、あれ」

 嬉しそうに頷きあう2人。

 パッケージを開いてみると、それはドームバリヤ発生装置だった。数は4つ。

 思ったより大きめだが、さすがの水澄も、このサイズが性能や機能を落とさずに出来る限界だったのだろう。

 早速荷物を2人で抱えて研究室の方へ行こうとするので、見かねたワイアットが運んでくれる。

 彼は荷物を置くと、ぐるりと中を見渡した。

「ここがお前たちの研究室か」

「はい、綴さんと直正さんも一緒です」

「ロボット研究所と比べても、全然見劣りしないな。まあ、頑張ってくれ」

 クールだが優しい言い方に、泰斗も鈴丸もとても嬉しそうだ。

「「ありがとうございました!」」

 並んで最敬礼する2人にちょっと引いたワイアットだが、思わずその2つの頭をなでてしまい、「悪い」と言った後で、2人があまりにも可愛かったからとは言えず。

 あらぬ方に目線を移してごまかすワイアットだった。


 2泊3日の慌ただしい滞在を終えて、次元の扉へと消えるワイアットと花音。

 泰斗は、もしかしてワイアットが水澄の依頼を受けて、装置を運ぶ役目を買って出てくれたのかな、と、そんな風に考えるのだった。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ