↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界酒場小話集  作者: 愛組
PR
81/345

小話30 わがままな森の人3

注文してから、3分後。



「遅いっ!」



腕を組んだエルフは、そう呟いた。余程気が短いらしい。エルフの目がカウンター席に座る、1人の男にとどまり、席を立つ。

ツカツカとブーツを鳴らして近づき、見下ろす様に睨んだ。男はその威圧感に、たじたじになりながらエルフを見上げた。

「あの、何の用かな?」

「今暇なの。何か面白い事して?」

「お、面白い事?」

「そうよ。何でもいいから早く」

次第に声を荒げていくエルフに、男の動揺が酷くなった。逃げるにも逃げられず、周囲から期待と憐れみの目。歴戦の冒険者であった男は、戦闘をかくや、の覚悟でエルフの前に立つ。




「ふ…」





「お待たせした。注文の品だ」

「ま、ますたぁ!!」




男の窮地を救ったのは、マスターだった。マスターに祈りを捧げるな如く、両手を組み合わせて涙を流す。エルフは不機嫌そうな顔で、席を戻って行く。その途中で、エルフが振り返る。




「命拾いしたわね」




そこには冷たい笑顔を浮かべる、エルフの姿があった。






「「怖っ!?」」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。