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さいごのたび  作者: チル
オーヤ編
20/22

オーヤ おまけ

『お二人共こんにちは、通話お邪魔しますよ。』

『なんだオーヤ、映像つきでしかもなんか色々と書かれたウインドウが見えるんだけど。』

『ええ、今回は"計画"のために造られた船に関する話をしようかと。』

『船?ああ、あの塔の真の姿だったけな。』

『ほんとうはおおきいふねでした!』

『ええ、あの時は順番や見れる範囲の影響で兵士の戦いとか見せていましたが現在の戦闘や船上で行われる戦いの基本は人間は直接戦うことは滅多にありません。あれは緊急時の撤退戦用であって滅多にあることではないでしょうからね。』

『それでもあそこまで激しい訓練が出来るんだから凄いな。何かそこまでハッキリとした敵対想定でもあるのか?』

『ええ、仮想敵として考えられている相手はいくつかありますが……どれも極めて危険ですね。そんな相手に立ち向かうための力がこの船でもあります。』

 ウィンドウには船の全景が映し出される。

 黒を基調とした美しさを感じるフォルムだ。

『その大きさもさることながら主砲もかなりの質量があるエネルギーを撃ち出します。正面主砲で最大限エネルギーをためてから放つ一撃は艦隊を複数薙ぎ払い、星のように大きな質量を持った敵には内部まで浸透してから爆発させる力で壊滅的ダメージを与えます。』

『えげつないな…、鉱石採掘にその遥かに弱い出力で削る工具があるのは知っていたけれど兵器になるとそこまで恐ろしいのか。』

『そして側砲。横腹から多数の砲撃が可能でエネルギーが主に小艦隊たちを迎撃するのに使います。主砲よりも取り回しが良くて混戦時の主な兵器で想定ではこの機能だけで同程度の大きさの宇宙船すら撃墜できます。そして後方は……』

『あー、凄いのは分かったからそこらへんはパスで。他の機能は何なんだ?』

『まずはこの船を母艦として多数の戦闘機や輸送機を製造、そして収納できます。多数の種類のロボもあり白兵戦も可能です。』

『なんというか、これでもかってくらいだな……』

 映像は次々と変わる。

『船の中では完全に自給自足ができ、一つの町ごと運んでいるイメージが近いですが性能としては一つの国ごと運んでいるようなものですね。』

『なんだか、よくわからないけどさごいのです!』

『ははは、まあ少なくとも今何者かに襲撃されこの世界が終わってしまっても国の人間をしまって逃げれるくらいの能力はありますよ。』

『ほー……凄いことはわかったが、何で唐突にその話なんだ?』

『たまには、いいじゃないですか。』

すみません遅れてます

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