あとがき※ネタバレ注意!
こんにちは、あるいは初めまして。現観虚と申します。
この度は、「人造少女学園」をお読みいただきありがとうございました。
おそらく過去一番スケールが大きいお話だったと思います。と言うのも、「天使」の世界観の2作はいずれもすっきりしないモヤモヤした終わり方だったので、「せっかくだから派手に世界がぶっ壊れるお話も書きたい!」と言う感じで今作を書きました。
……とは言っても、今書いていて気づきましたが、主人公(オットー?)は卑小で無力、と言う点では変わっていませんね。
ところで今作は、主人公をあまり特定せずに書いていましたが、少しずつコハルからオットーに移っていくイメージなのかな、と思います。……あなたはどちらがお好きでしょうか?
ちなみに、ガブリイルはかなりフォーカスが中途半端でしたが、私の中ではかなり重要人物(かませ役ともいう)です。
さて、最後まで読まれた方ならなんとなくお気づきかと思いますが、ジェンダーや性的搾取は今作の主題ではありません。1つのモチーフ、と言う程度です。……少しミスリードだったでしょうか?
「私の天使」のとき同様、構想段階で入れたサブテーマの一つが、書いている途中に時事問題と被ってしまうという事態が起きてしまいました。言い訳めいていますが、またしても偶然です。
やはり私が思いつく「いかにもフィクションらしい戯画的な悪夢」も、現実ではありふれている、と言うことなのでしょう。考えてみれば当然ですね。
それにしてもやはりSFですから、極端なカタストロフィでしたが。
けっきょくこの世界では、未来に希望はあるんでしょうか……?私にも具体的にはわかりません。構想の段階ではむしろ、同じ世界観の後日談を先に思いついていたのですが、かなりシビアな状況でした。
いずれにせよ、人間は人間で、それなりに足掻いて行くのでしょう。この大災害から生命倫理だとか平等だとかセクシャリティだとか、それなりに正義を見い出したりするのでしょう。
それは劇的に世界を変える力には決してならない。
……でも私は、それでも良いんじゃないかな、と思います。人間らしさ以前に、誰もが同じように制約に生きているのだから。
どこから来たかなんて関係ない。
自分が何者かなんてどうでもいい。
ここから先の道を選ぶのは、化け物自身だ。
――どうか貴方の旅路に、幸多からんことを。
19:00台にちょっとしたおまけ(ドールのモチーフの解説)を投稿します。よろしければそちらもどうぞ。




