1/13 高山波 雲根火雄男志等 耳梨與
原文:高山波 雲根火雄男志等 耳梨與 相諍競伎 神代従 如此尓有良之 古昔母 然尓有許曽 虚蝉毛 嬬乎 相<挌>良思吉
校異:格→挌 [元][冷][文][紀]
修正:高山波 雲根火雄男志等 耳梨與 諍 相競伎 如此尓有良之 神代従 然尓有許曽 古昔母 虚蝉嬬毛 相<挌>良思吉矣
訓読:香久山は 畝傍を愛しと 耳成と 諍(言ひ放けあ)ひにて 競ひあひき 斯くにあるらしき 神代より 然にあればこそ 古も 現世見妻も 斯くにあふらしき
仮名:かぐやまは うねびををしと みみなしと いひさかひにて きほはひき かくなるらしき かむよより しかなればこそ いにしへも うつせみづまも かくなふらしき
※乎→矣
香久山=大海人皇子=天武天皇
畝傍山=額田王
耳成山=中大兄皇子=天智天皇
斯くにあふらしき:こうあり続けるらしい
言ひ放けあふ(いひさけあふ)→いひさかふ→いさかふ(諍ふ)
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原文:高山与 耳梨山与 相之時 立見尓来之 伊奈美國波良
訓読:香久山と 耳成山と あひし時 立ちて見に来し 印南国原
仮名:かぐやまと みみなしやまと あひしとき たちてみにこし いなみくにばら
歌の中には書かれていないが、阿菩の大神が見に来るという伝説が元になっている歌。
香久山と耳成山が争い合っていた時、阿菩の大神が印南国原に立ち合いに来られた。
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原文:渡津海乃 豊旗雲尓 伊理比<紗>之 今夜乃月夜 清明己曽
校異:祢→紗 [澤潟注釈] [元][類][冷] 弥
訓読:海神の 旗豊雲に 日入りいねし 今夜の月夜 明き夜来こそ
仮名:わたつみの はたとよくもに ひいりねし このよのつくよ あかきよきこそ
海神の旗豊雲=大海人皇子
西の語源は「去にし」が縮まったとされる。
最後の5句目には額田王に明るく清く居て欲しいという願いが込められていると思われる。
はたと余来も:はっと気づいた時には




