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私的解釈で詠む万葉集  作者: あ
2巻
39/124

2/101 玉葛 實不成樹尓波 千磐破

題詞:大伴宿祢 娉 巨勢郎女 時 歌一首 [大伴宿祢 諱 曰 安麻呂 也 難波朝 右大臣 大紫 大伴長徳卿 之第六子 平城朝 任 大納言 兼 大将軍 薨 也]


原文:玉葛 實不成樹尓波 千磐破 神曽著常云 不成樹別尓

校異:磐 [元][類] 盤


訓読:玉かづら 実()らぬ木には 千岩破る 神つくというぞ ならぬ木先に

仮名:たまかづら みならぬきには ちいはやぶる かみつくといふぞ ならぬきさきに


~~~~~~


2/102

題詞:巨勢郎女 報贈 歌一首 [即 近江朝 大納言 巨勢人卿 之女 也]


原文:玉葛 花耳開而 不成有者 誰戀尓有目 吾孤悲念乎


訓読:玉かづら 花のみ咲きて ()らならば 誰が恋ならめ 吾が恋ひ想ふ

仮名:たまかづら はなのみさきて ならならば たがこひならめ あがこひにおもふ


玉かずらが花だけ咲いて実が出来なかったら、誰が恋をするだろうか。私は孤独に悲しく乞いて想う。


~~~~~~


2/103

題詞:明日香清御原宮 御宇天皇代 [天渟<中>原瀛真人天皇 謚曰 天武天皇] / 天皇 賜 藤原夫人 御歌一首


原文:吾里尓 大雪落有 大原乃 古尓之郷尓 落巻者後


訓読:吾が里に 大雪降らり 大原の 経りにし里に 降らまくは後

仮名:あがさとに おほゆきふりあり おほはらの ふりにしさとに ふらまくはのち


日を得る→ひうる→ふる(古/経)


~~~~~~


2/104

題詞:藤原夫人 奉和 歌一首

原文:吾岡之 於可美尓言而 令落 雪之摧之 彼所尓塵家武


漢文:言 尓可美 於岡 之吾 而、之摧 之令落 雪 家武 塵 尓彼所

訓読:吾が丘の 神に言はして 降らしめし 砕けし雪が そこに散りけむ

仮名:あがをかの かみにいはして ふらしめし くだけしゆきが そこにちりけむ

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