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私的解釈で詠む万葉集  作者: あ
1巻
32/117

1/74 見吉野乃 山下風之 寒久尓

原文:見吉野乃 山下風之 寒久尓 為當也今夜毛 我獨宿牟


漢文:為當 尓寒久 之山下風 乃見吉野 也、我 牟宿獨 毛今夜

訓読:み吉野の 山颪の 寒けくに 当たり此の夜も 我れ独り寝む

仮名:みよしのの やまおろすかぜの さむけくに あたりこんやも われひとりねむ


み吉野の山から吹き降りる冷たい風に当たりながら今夜も一人で寝るだろう。


~~~~~~


1/75

原文:宇治間山 朝風寒之 旅尓師手 衣應借 妹毛有勿久尓


訓読:宇智山(あひ) 朝風寒し 旅しにて 衣借るべき 妹も有らなくに

仮名:うぢやまあひ あさかぜさむし たびしにて ころもかるべき いももあらなくに


山あいの宇智は朝風が寒い。旅をしている途中なので衣を借りるべきである妻もいなくて(なお寒い)。


~~~~~~


1/76

原文:大夫之 鞆乃音為奈利 物部乃 大臣 楯立良思母


訓読:ますらをの 鞆の音すなり もののふの 大臣 立て発たらし(むよ)

仮名:ますらをの とものおとすなり もののふの おほまへつきみ たてたたらしむ


大臣が鞆の音を立てながら出発されたようだ。


~~~~~~


1/77

原文:吾大王 物莫御念 須賣神乃 嗣而賜流 吾莫勿久尓

訓読:吾が大王 ものみ思ふな すめ神の 継ぎ手賜る 吾は泣くなくに

仮名:あがおほきみ ものみおもふな すめらみの つぎてたまはる あはなくなくに


妊娠して身重に。


~~~~~~


1/78

原文:飛鳥 明日香能里乎 置而伊奈婆 君之當者 不所見香聞安良武 [一云 君之當乎 不見而香毛安良牟


訓読:飛ぶ鳥の 明日香の里を 置きて去なば 君が辺りは 見えずあらむかも

仮名:とぶとりの あすかのさとを おきていなば きみがあたりは みえざらむかも


[一云]

原文:飛鳥 明日香能里乎 置而伊奈婆 君之當乎 不見而香毛安良牟


訓読:飛ぶ鳥の 明日香の里を 置きて去なば 君が辺りを 見()てあらむかも

仮名:とぶとりの あすかのさとを おきてなば きみがあたりを みずてあらむかも

個人的な考えとしては


毛→モ/モゥ

 モ音が主体。これを伸ばして発音する場合もある。


母→ムォ/ムョ

 ム音が主体。後ろにオ段の音が続く事でモに聞こえる。


として使い分けていたと思われる。

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