16/3880 所聞多祢乃 机之嶋能 小螺乎
原文:所聞多祢乃 机之嶋能 小螺乎 伊拾持来而 石以 都追伎破夫利 早川尓 洗濯 辛塩尓 古胡登毛美 高坏尓盛 机尓立而 母尓奉都也 目豆兒乃<ス> 父尓獻都也 身女兒乃<ス>
訓読:鹿島嶺の 机の島の しただみを い拾ひ持ち来て 石もち つつき破り 早川に 洗ひ濯ぎ 辛塩に こごと揉み 高坏に盛り 机に立てて 母にあへつや 目豆児の刀自 父にあへつや 身女児の刀自
仮名:かしまねの つくゑのしまの しただみを いひりひもちきて いしもち つつきやぶり はやかはに あらひすすぎ からしほに こごともみ たかつきにもり つくゑにたてて ははにあへつや めづこのとじ ちちにあへつや みめこのとじ
校異:屓→ス [尼]
ス:「刀自」を縦に並べた合字。
***私的解釈***
修正:多所聞祢乃 机之嶋能 小螺乎 拾持来而 石以 都追伎破夫利 早川尓 洗濯 辛塩尓 古胡為登毛美 高坏尓 盛而机尓 立奉都 母尓父尓也 獻都也 目豆兒乃<刀自八> 身女兒乃<刀自八>
訓読:鹿島嶺の 机の島の しただみを 拾ひ持ち来て 石持ちて つつき破りて 早川に 洗ひ滌ぎて 辛塩に こごしと揉みて 高坏に 盛りて机に 立て奉り 母に父にや 献りなる 愛づ児の刀自や 身女児の刀自や
仮名:かしまねの つくゑのしまの しただみを ひりひもちきて いしもちて つつきやぶりて はやかはに あらひすすぎて からしほに こごしともみて たかつきに もりてつくゑに たてまつり ははにちちにや まつりなる めづこのとじや みめこのとじや
伊→為。
ス→刀自八。
擦りごすり→こすぃごすぃ→こしごし→こごし。
身女児は、三つ身などの「○ツ身」と呼ばれる着物を着る年齢の女の子と思われる。




