16/3791 緑子之 若子蚊見庭 垂乳為
***私的解釈***
緑子之 みどり子の みどりこの
若子蚊見庭 若子髪には わかごかみには
垂乳為→垂乳 たらちし→乳の垂るる たらちし→ちのたるる
※為を移動
母所懐 母に抱かえ ははにむだかえ
褨襁→襁褓為矣 ひむつきの→むつきをす ひむつきの→むつきをす
※褨襁を襁褓の誤りと解釈
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平<生>蚊見庭→<生之>蚊見庭 稚児が髪には→生ひし髪には ちごがかみには→おひしかみには
※生之→生 [紀][細]
※平を乎の誤りと解釈、更に矣に変えて上に移動
結經方衣 木綿肩衣 ゆふかたぎぬ→ゆふかたえ
水津裏丹縫服 純裏に縫ひ着 ひつらにぬひき
頚著之 頸つきの うなつきの
童子蚊見庭 童髪には わらはかみには
結幡 結ひはたの ゆひはたの
袂著衣→袂著衣服 袖つけ衣→袖附き衣着て そでつけごろも→そでつきえきて
服我矣→我丹因矣 着し我れを→我に寄る きしわれを→われによる
丹因→× 丹よれる→× によれる→×
※上3つを並べ替え
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子等何四千庭 子らがよちには こらがよちには
三名之綿 蜷の腸 みなのわた
蚊黒為髪尾 か黒し髪を かぐろしかみを
信櫛持 ま櫛持ち まくしもち
於是蚊寸垂 ここにかき垂れ→垂るるを搔きて ここにかきたれ→たるるをかきて
取束→取束見 取り束ね→掴み取り とりつかね→つかみとり
擧而裳纒見→纒而擧裳 上げても巻きみ→纏めて上ぐるも あげてもまきみ→まとめてあぐるも
※上2つを並べ替え
解乱 解き乱り→解け乱る ときみだり→とけみだる
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童兒丹成見→童兒丹成羅 童に成しみ→童に成らば わらはになしみ→わらはにならば
羅丹津蚊經→見丹津蚊經 さ丹つかひ→身に使ふ さにつかひ→みにつかふ
色丹名著来 色になつける→色に着く勿き いろになつける→いろにつくなき
紫之 紫の むらさきの
大綾之衣 大綾の衣→大綾の衣と おほあやのきぬ→おほあやのきぬと
墨江之 住吉の すみのえの
遠里小野之 遠里小野の とほさとをのの
真榛持 ま針持ち まはりもち
丹穂之為衣丹 にほほし衣に→匂ひしし衣に にほほしきぬに→にほひししえに
狛錦 高麗錦 こまにしき
紐丹縫著 紐に縫ひつけ ひもにぬひつけ
刺部重部 *****→刺さふ上へ *****→ささふへへ
波累服 なみ重ね着て なみかさねきて
打十八為→打十為 打麻やし→打ち麻をす うちそやし→うちそをす
麻續兒等→麻續兒等八 麻続の子ら→麻続の子等やら をみのこら→をみのこらやら
蟻衣之→蛾衣之 あり衣の→蛾衣の ありきぬの→ひむしえの
※蟻衣は蛾衣の誤りとされる。
寶之子等蚊 宝の子らが たからのこらが
打栲→打栲尾 打ちし栲→打つ栲を うちしたへ→うつたへを
者經而織布 延へて織る布 はへておるぬの
日曝之 日さらしの ひさらしの
朝手作尾→朝手作 麻手作りを→麻手作りの あさてづくりを→あさてづくりの
※尾を移動
信巾裳成者之寸丹取為支屋所經 ** ↓
(信巾裳) 信巾裳 ま拭ひも まのごひも
(成者之寸丹) 成為者丹之寸 成すは錦に なすはにしきに
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(取為支屋所經) 取支屋所經 時や経ゆ ときやへゆ
※上2つを並べ替え
稲寸丁女蚊 稲置娘子が→稲置丁めが いなきをとめが→いなきていめが
※稲置は「天武天皇が制定した八色姓の最下位」とのこと。
※丁は律令制で成年男子を指す。
妻問迹 妻問ふと つまどふと
我丹所来為 我れにおこせし→我に来さゆと われにおこせし→われにこさゆと
彼方之 彼方の をちかたの
二綾裏沓 二綾下沓 ふたあやしたぐつ
飛鳥 飛ぶ鳥→飛ぶ鳥の とぶとり→とぶとりの
飛鳥壮蚊 明日香壮士が あすかをとこが
霖禁 長雨遮へ/眺めさへ ながめさへ
縫為黒沓 縫ひし黒沓 ぬひしくろぐつ
刺佩而 さし履きて→履かさして さしはきて→はかさして
庭立住 庭にたたずみ→庭佇むを にはにたたずみ→にはたたずむを
退莫立 退けな立ち→退け立つな そけなたち→そけたつな
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禁尾迹女蚊 禁娘子か いさめをとめか
髣髴聞而 ほの聞きて ほのききて
我丹所来為 我れにおこせし→我に来さゆと われにおこせし→われにこさゆと
水縹 水縹の みはなだの
絹帶尾→絹帶尾引 絹の帯を→絹の帯を引き きぬのおびを→きぬのおびをひき
引帶成→帶成 引き帯なす→帯成すに ひきおびなす→おびなすに
韓帶丹取為 韓帯に取らし からおびにとらし
海神之 わたつみの わたつみの
殿盖丹 殿の甍に とののいらかに
飛翔 飛び翔ける とびかける
為軽如来 蜾蠃が如き すがるがごとき
腰細丹 腰細に こしほそに
取餝氷 取り装ほひ→取り飾らひて とりよそほひ→とりかざらひて
真十鏡 まそ鏡 まそかがみ
取雙懸而 取り並め懸けて とりなめかけて
己蚊果 おのがなり おのがなり
還氷見乍 かへらひ見つつ かへらひみつつ
春避而 春然りて はるさりて
野邊尾廻者 野辺を廻れば のへをめぐれば
面白見 おもしろみ おもしろみ
我矣思經蚊→我思經蚊 我れを思へか われをおもへか
狭野津鳥 さ野つ鳥 さのつとり
来鳴翔經→来鳴翔經矣 来鳴き翔らふ きなきかけらふ
秋僻而 秋然りて あきさりて
山邊尾徃者 山辺を行けば やまへをゆけば
名津蚊為迹 なつかしと なつかしと
我矣思經蚊→我思經蚊 我れを思へか われをおもへか
天雲裳 天雲も あまくもも
行田菜引→行田菜引矣 行きたなびく→靡き行きたり ゆきたなびく→なびきゆきたり
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還立 かへり立ち→立ち帰る かへりたち→たちかへる
路尾所来者 道を来れば→道を超ゆれば みちをくれば→みちをこゆれば
打氷<刺> 内日差す うちひさす
※判→刺 [尼][類][紀]
宮尾見名 宮女→宮の女に みやをみな→みやのをみなに
刺竹之 さす竹の さすたけの
舎人壮裳 舎人壮士も とねりをとこも
忍經等氷 忍ぶらひ しのぶらひ
還等氷見乍 かへらひ見つつ かへらひみつつ
誰子其迹哉→誰子其迹 誰が子ぞとや→誰が子ぞと たがこぞとや→たがこぞと
所思而在→所思而在哉 思はえてある→思はえたるや おもはえてある→おもはえたるや
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如是 かくのごと かくのごと
所為故為 起こささゆるは *******→おこささゆるは
古部 いにしへ→古に いにしへ→いにしへに
狭々寸為我哉 さ咲きし我れや ささきしわれや
端寸八為 愛しきやし はしきやし
今日八方子等丹 今日やも子らに けふやもこらに
五十狭邇迹哉 いさとや→いさにとや いさとや→いさにとや
所思而在 思はえてある おもはえてある
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如是 かくのごと かくのごと
所為故為 起こささゆるは *******→おこささゆるは
古部之 いにしへの いにしへの
賢人藻 賢き人も かしこきひとも
後之世之 後の世の のちのよの
堅監将為迹 鑑にせむと かがみにせむと
老人矣→老人 老い人を おいひとを
送為車 送りし車 おくりしくるま
持還来→持還来矣 持ち帰りけり もちかへりけり
長い




