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私的解釈で詠む万葉集  作者: あ
4巻~
101/117

13/3260 小<治>田之 年魚道之水乎 問無曽 人者挹云

小<治>田之 小治田の をはりだの

 ※沼→治 [元][天][類]

年魚道之水乎 年魚道の水を あゆぢのみづを

問無曽 汲む人は くむひとは

人者挹云 問はなくといふぞ とはなくといふぞ

時自久曽 飲む人は のむひとは

人者飲云 時じくといふぞ ときじくといふぞ

挹人之 汲む人の くむひとの

無間之如 間のなきがごと まのなきがごと

飲人之 飲む人の のむひとの

不時之如 時じきがごと ときじきがごと

吾妹子尓 我妹子に あぎもこに

吾戀良久波 我が恋ふらくは あがこふらくは

已時毛無 やむ時もなし やむときもなし


~~~~~


13/3261

原文:思遣 為便乃田付毛 今者無 於君不相而 <年>之歴去者

訓読:思ひ遣る すべのたづきも 今はなし 君に逢はずて 年の経ぬれば

仮名:おもひやる すべのたづきも いまはなし きみにあはずて としのへぬれば

左注:今案 此反歌謂之於君不相者於理不合也 宣言於妹不相也

校異:羊→年 [西(訂正)][元][天][紀]


(今案)

原文:思遣 為便乃田付毛 今者無 於妹不相而 <年>之歴去者

訓読:思ひ遣る すべのたづきも 今はなし 妹に逢はずて 年の経ぬれば

仮名:おもひやる すべのたづきも いまはなし いもにあはずて としのへぬれば


たづき

・手段。手がかり。方法。

・ようす。状態。見当。


ずっとあなたにお会いしていませんので、あなたを思い遣るにも手段が有りませんことよ。


~~~~~


13/3262

原文:ゐ垣 久時従 戀為者 吾帶緩 朝夕毎

訓読:瑞垣の 久しき時ゆ 恋すれば 我が帯緩みぬ 朝宵ごとに

仮名:みづかきの ひさしきときゆ こひすれば あがおびゆるみぬ あさよひごとに


ゐ:楉[木若]

13/3260と13/3262は男性の歌、13/3261は女性の返歌だと思う。(つまり13/3261の「今案」は見当はずれ)

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