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私的解釈で詠む万葉集  作者: あ
1巻
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1/124

1/1 籠毛與 美籠母乳 布久思毛與

題詞:雜歌 / 泊瀬朝倉宮 御宇天皇代 [<大>泊瀬稚武天皇] / 天皇御製歌

校異:雑歌 [元][紀] <> / 太→大 [紀][冷][文]


原文:篭毛與 美篭母乳 布久思毛與 美夫君志持 此岳尓 菜採須兒 家吉閑名 告<紗>根 虚見津 山跡乃國者 押奈戸手 吾許曽居 師<吉>名倍手 吾己曽座 我<許>背齒 告目 家呼毛名雄母

校異:吉 [玉小琴](塙)(楓) 告 /沙→紗 [元][類][冷] / 告→吉 [玉小琴] / 許者→許 [元][類][古]


修正:菜採須兒 家吉閑名 告<紗>根 篭毛與美篭母乳 布久思毛與 美夫君志持 此岳尓 山跡乃國 虚見津 吾許曽齒居 押奈戸手 吾己曽者座 師<吉>名倍手 我<許曽>告背目 家呼毛名雄母


訓読:菜摘ます子 家聞かなれど 告らさねば 籠もよみ籠持ち 掘串(ふくし)もよ み掘串持ちて この岡に 大和の国と そら見つる 吾こそば居らめ 押し靡べて 吾こそは坐(ま)さめ 敷き並べて 我(わ)こそ告らせめ 家をも名をも


仮名:なつますこ いへきかんなれど のらさねば こもよみこもち ふくしもよ みぶくしもちて このをかに やまとのくにと そらみつる あこそばをらめ おしなべて あこそはまさめ しきなべて わこそのらせめ いへをもなをも


※<許者>→許曽

菜を摘む娘に家を聞いたが教えてくれなかったので、籠と堀串を持ってこの岡に大和の国を創ろうと野心を持った。そんな私が国を押し靡かせたり敷き並べたりして、あなたに家も名前も言わせてみせよう。


掘串:穴を掘る棒。鍬や鋤の元になった道具か?

菜摘ます子は「汝が妻にする子」を暗示する?

簡単にまとめると「あなたを振り向かせるためにこの国を創ったんだ」という歌である。


吾こそば居らめ→吾ば居りこさめ

押し靡べて

吾こそは坐(ま)さめ→吾は坐しこさめ

敷き並べて

我(わ)こそ告らせめ→我告りこさせめ

家をも名をも

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