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トマコと帝国の魔法使い  作者: ちくわ犬
三章

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トマコの誕生日1

おひさしぶりです。

「在学中は結婚出来ないんだってさ!」


トマコはそう言って部屋の中でネズミの前で小躍りしていた。アランに確かめたのだがアランもマレノから在学中に結婚させるつもりはないと聞いているらしい。そうするとトマコは通常あと3年は通う予定になる。


「その間に帰る方法を見つけて帰れば!」


うふふ~っとトマコはニヤニヤ。「帰る方法はない」とシドに言われたことも忘却の彼方だし、なによりウルフの子供が出来ることが最優先で出来た時は退学→強制結婚の構図がトマコには思い浮かんでいない。まあ、ウルフがトマコに手を出すとは思えないが。


「いっそ、落第したらいいんじゃないかな!?」


「そうだな。よかったな。」


トマコの幼い考え方が「かわいい」と思うネズミは重傷だ。


「……。シドは魔法のSクラスだって?」


ちょっと切り出しにくいが思い切ってトマコはネズミに聞いて見る。全寮制なのにシドは魔法省に務めているために色々と免除されており学園にも月に数回だけ、しかもカドーレから通うらしい。ズルイ。とトマコ。


「シドが習う魔法なんてねえよ。籍だけおいとくつもりだろうよ。」


「学校なんか通ってシドに得なんかあるの?」


「あいつ、マジで王女と結婚するつもりだからな。貴族の同年代の奴らに顔売っときたいんじゃないの?」


「ふうん。」


あのお人形さんみたいな美しい女の子とシドか。……性格悪い(?)美人同士お似合いじゃないか。とトマコ。


「結婚、結婚ってなんだか皆大変だね。」


「……イヤ、お前が一番大変……。」


ネズミの声を聞きながらトマコはうとうとして枕に沈んだ。


シドがあの王女様と結婚するのが復讐するためならシドは王女様が好きじゃないのかな?性格は知らないけど絶世の美女になりそうなのに……。


そう考えながらトマコは意識を手放した。




********


「えーっと。」


朝起きるとトマコはモリスンに貰った手帳にバツをつけた。こちらの世界に来てトマコが一つだけ続けてきたことが有る。それは毎日一日を数えることだ。この世界のカレンダーは12か月ではないし、10枚つづりのものだ。良くわからないが1ヵ月に相当するにはトマコの感覚では1週間ほど長い。


「そろそろ誕生日だ。」


だれが、ってトマコが。

いつもなら家族が買ってきてくれてそれぞれがちょっとしたプレゼントをくれる。ケーキは爺ちゃんたちは不〇家派でお父さんたちは近くのこじゃれたケーキ屋だったのでいつも2ホール並んでいた。これじゃ誰の誕生日か分からないが2種類食べれるのでトマコに不満はなかった。久兄のプレゼントは毎年消しゴムだかなんだかの文房具で小学生の時に貰った5色のウンコ型消しゴムは花の香りがしたけどその場で久兄に投げつけてやった。可哀そうに思ったのか両親が後でぷくぷくシールのセットを買ってくれたのが良い思い出だ。


「14歳かあ。」


ここじゃ誰も祝ってくれそうもないな、と思う。多分トマコの書類上の誕生日はシドにねつ造されている。


「ま、仕方ない。異世界ここ異世界ここだもんね。」


取り敢えずはカレンダーに花丸をつけてトマコの誕生日と書いてみる。でも……。


「……。」


ちょっと考えてトマコは書いたところをゴシゴシと消した。なんかちょっと、虚しくなったのだ。

だけどそのカレンダーはたまたまトマコの身の回りを整える為に数週間に一度やってくるモリスンに発見される。そりゃまあ、カレンダーに花丸なんてモリスンの得意芸?なもので。消したところで見逃すわけがない。


大変な事実を知ってしまった!

主に知らせなければ!


モリスンが空回りするには十分すぎるイベントなのであった。


 

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