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最強スキル【スパチャ】でダンジョン無双 ~攻略全振りオタクと世話好きギャルのダンジョン配信、たまに同棲生活配信~  作者: はむばね


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第24話 ギャル、ドロップする

「お、らぁ!」


 また一体、悪魔型モンスターを屠る。

 だんだん慣れてきたのもあって、少しずつ効率は上がってきていると言えた。


 けど、流石に俺一人で相手をし続けるのはキツい。

 何より、体力もスパチャも有限だ。


 レアモンスターからドロップするものが、必ずしも有用とは限らない。

 しかし『ガチャ』は伸るか反るかの博打要素が強い代わりに、『伸った』時の効果は絶大なスキル。


 それが『UR』を銘打った以上、この状況を打破出来る何かがあると思いたいが……。


「出た! たぶんこれがレアドロップだよ!」


 思案する中で耳に届く、卯月さんの喜色を伴った声。


 さて、どうだ……!?


「『河童の甲羅』って防具で……防御力は紙だけど、素早さ上昇スキル付き!」


 ……?

 聞いた感じ、名前とスペックの印象が合ってない気がするけど……まぁ、そういうこともあるか?


 ひとまず、現状有効な装備なのは確かだ。


「じゃあ、それを装備してとりあえずそっちの殲滅速度を早めてくれ!」


 さっきからちょくちょくこっちに来る河童タイプモンスターも相手にしてるけど、そこそこ素早くはあるものの攻撃力はそんなに高くない。

 最悪、生身に一発貰ったところで即死することはないだろう。


 なら、一旦防御を捨ててでも殲滅速度を上げた方がいい。


「んんっ……! りょ、了解でーす!」


「承知、致しましたわ……!」


 ……?

 なんか、やけに苦渋の決断って感じだな。


 何かしらのリスクが見られるってことか……?


 ……っと、こっちにもまた河童が。


 おっ、なんかドロップしたな。

 これが、今言ってた『河童の甲羅』ってやつか……?



   ♥   ♥   ♥



 オタくんの言いたいことはわかってる。


 この、河童? は、そんなに強くはない。

 素のウチでも、十分に立ち回れる相手。


 ただ、とにかく素早くてなかなか攻撃が当たんないのが問題だった。

 だから、素早さを上げる方が有効ってこと……ホント、わかってるんだけど。


 ん゛ん゛っ……!

 この装備は……!


「煌梨さん、何をしていますの!? さっさと装備しないまし!」


 うえ!?

 雅ちゃん、もう装備しちゃってる!?


 その思い切りの良さ、流石すぎる……ウチも、見習わないだよね……!


「装備チェンジ!」


 これまでに装備していたプロテクターから、『河童の甲羅』に変更する。


 そのビジュアルは、何というか……。


「ただの、甲羅模様の水着じゃん……!」


 いわゆるタンキニスタイルで、水着としてはそこまで極端に露出が多いわけじゃない。


 とはいえ、水着は水着。

 防具としては急所が晒されてる感じで不安だし、何より……。


「うぅ……ウチ、これまで清純派でやってきたのに……」


〈 清純派w 〉


〈 普段から、ガチャ結果にキレ散らかして汚い声を上げてる女が……? 〉


〈 清純派(ガチャ芸人) 〉


「うっせーわ!」


〈 いやいや、似合ってるよ! こないだの毛皮装備より全然似合ってるよ! 〉


〈 可愛い系かと思ったらガチ蛮族スタイルだったやつなw 確かにそれより似合ってるw 〉


〈 煌梨ちゃん、スタイルいいよね! 流石、ガチャ運とビジュアルを引き換えにした女! 〉


「褒めてくれるのは嬉しいんだけど、なんか含みを感じんだよねぇ……!」


 ウチをイジってくるコメントに、思わずツッコミを入れる中。


「うおっ、と……」


 当然っちゃ当然だけど、その間も河童型モンスターは襲いかかってくる。


 ただ、ちょっと爪が掠った程度で危うげなく避けることが出来た。


 身体を覆う部分が少なくなったから……っていう以上に、やたら動きやすい。

 これが、装備の速度アップ効果ってやつなんだろな……なんて、ぼんやり思ってたところ。


「……って、水着にダメージが!?」


 ホントにチョロっと掠った程度なのに水着が派手に破けて、思わず目を見開いちゃう。


「防御力が紙って、装備自体も脆いってこと……!?」


「……いや! この装備、破損すればするほど素早さが上がるみたいだ!」


 と、オタくんからの補足。


 あー、これも含めて装備のギミック的なやつってこと?


 てかオタくんって、見ただけでそこまでわかんの?

 なんて思って、ふと目を向けると。


「いや、オタくんも装備してんの!?」


 タンキニ姿のオタくんが目に入ってきて、思わず叫んだ。


「てか、そっちは防御下げちゃヤバくない!?」


 オタくんが相手してる悪魔型モンスターは、明らか攻撃力がヤバい。


 あぁほら、ガンガン装備が削られていってるし……。


「どっちにしろ、まともに食らったら一発でアウトだ! それなら、スピードを上げて対応した方が安定する!」


 ……なるほど?

 確かに、一人で戦ってるのにオタくんの立ち回りはさっきよりだいぶ余裕が出てきてるように見えた。


 それだけ、装備によるスピードアップ効果が大きいってことだと思う。

 更に本人が言ってた通り、水着が欠けていく度にどんどんオタくんは素早くなっていって……んんっ……?


 えっ、これもしかして……わざと装備壊すことで素早さ上げてるってこと……?


 うわ、確かにギリッギリで装備にだけ掠ってるかも……その度に水着の面積は減ってるけど……てか、もうビキニじゃん!? からの、もうパイチじゃん!? あっあっ、更にブーメランパンツみたいに……!


〈 ふーん……ダンヲタ、いい身体してんじゃん 〉


〈 戦うための筋肉って感じだよね 〉


〈 ダンヲタチャンネル、登録しました! 〉


〈 理想の男性の体型って感じ♡ 〉


 ……ねぇ、なんかウチの視聴者がオタくんの方に流れていってない!?


 てか、ウチだってオタくんの半裸とかたまーにお風呂上がりの時とかにしか見たことないのに……!

 オゴゴゴ……視聴者を寝取られたと言うべきか、オタくんを寝取られたと言うべきか……。


「ちょっと煌梨さん、何を呆けておりますの!?」


 っと……そうだよね、余計なこと考えてる場合じゃない。


 今は、この場面を乗り切るのに集中しないと!

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