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第十話:俺の人生にダンパーを

土曜日。

朝、3時頃に目が覚めた。反対側を向いて寝ようとしたら、腰が痛くて動けない。

そのまま、朝までウトウトしていた。


メタボで病院に行く必要があったので腰が痛いまま、とりあえず内科に行く。

いつもの薬を薬局で受け取ってから、整骨院に行った。

ギックリ腰だった。寝返りを打っただけなのに。


当面、相棒の07に乗れない。





そこから約2週間が経過した。


ギックリ腰も、だいぶ良くなったので、以前より約束していた友人達とツーリングに出掛けることにした。

俺のMT-07・ZRX1200DAEG・CB1300SBの3台だ。


とても良い天気で、どこに行ってもバイクだらけだった。

久しぶりに乗った相棒07は、いつも通り元気いっぱい。晴れのせいか、とてもやる気に満ちている。


いつもの道の駅で待ち合わせて、ふるさとグリーンラインを通って、小山ダムへ向かう。


先頭をDAEG、間をCB、殿を俺という順だったが、峠に入ったら、みんなが先を譲ってくれたのので、先頭に出る。


パフォーマンスダンパーを晴れた路面で試すのは初めてだ。

速いペースでコーナーを曲がってみる。

以前よりなかなか安定感がある気がする。魔法程ではないのだが、パフォーマンスダンパーが効いてると感じられた。


雨の日は、おのずとスピードが低くなるので、あまり恩恵を感じなかったようだ。本来パフォーマンスダンパーは速い速度で効果を発揮する物ようだ。

速いコーナーリングをしていると安定感を感じる、ギャップのフラレ方も少ないようだ。


直線でも、早いペースのときの方がより安定感が増す。

直線でも曲がっていても、安定感があるのはとても助かる。気を遣う部分が減るので運転が楽に感じる。


結局、パフォーマンスダンパーの効能は「安定感」の一言に尽きる。なかなかよい仕事をしていると感じられた。

本来、高い速度域で効果を発揮するもののようで、雨の日に試すシロモノではなかったらしい。



排気量の大きなバイクと一緒の時は、一旦停止後の上り坂とか、道を譲ってくれた車を抜いた後とか、とにかく直線加速で置いて行かれることがしばしば。

いつもより多めにアクセルを開けないと、思った以上に車間が広がっている。

09のときにも感じたが、07ではもっともっとアクセルを開けて行くべきなようだ。


こういう気づきは、マスツーでなければわからない。

よく、一人の方が気楽だし自由にできないからマスツーは嫌いというライダーもいるが、どうやら俺はソロツーでもマスツーでも楽しめるタイプらしい


晴れた日は、気分も晴れやかになる。風と光の中を進むだけで、とても健康によい感じがする。

遠くに見える山々の緑も鮮やかなコントラストを映し出す。

雲の白さ、空の青さ、川の流れ、自分もその中の一つのような、そんな気分になる。


その後、少し遠回りをして御前山の温泉で一風呂浴びて、帰途についた。

ツーリングで温泉は定番だが、その後、気だるくなってしまうのが難点だ。


帰り道の途中で山の上に、これから沈んで行く前の太陽を見た。

雲はもう赤く染まっているのに、まだ日差しは強い。

太陽は、まだ山にかかっていなかったが、だいぶ夕方が近づいてる。


ギックリ腰の影響も出ず、1日中07に乗れた。


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