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エピローグ
エピローグ
この後、村の住人全てに[状態異常無効化の指輪]を装備してもらうと[犯罪奴隷]達の[奴隷印]が綺麗さっぱり消えた。
ビア達は泣いて喜んだ後、自ら外した指輪をマークに渡したが、マークは肩を叩き合い「良かったじゃないか」とあっさり笑って、それを受け取らなかった。
代わりに彼らはマークの騎士になる事を誓った。
シコクはあっさりと村のアイドルになった。
村にはナナ以降、生まれた子供がいなかったので、獣人のご婦人方にもみくちゃにされて不貞腐れているシコクは大変に眼福だった。
その効果もあってか、ライズ村長とリリーさんの妊娠発表をきっかけに、村には突然のベビーブームが到来した。これにはシンクが肩を回して飛び回っている。
一向に復興の進まないと変わり映えのない[王都]の噂も、とうとう辺境のこの場所には届かなくなった頃、人の流入が安定して混乱が収まった代わりに、離れた人が戻らない街が残った。
その数を減らした中央貴族達は、地方領主達に頼るより他生き残る術もなく、急激に力は削がれていった。民のいない王国になど、なんの価値もない。
そんな中、様々な異物を取り入れ、隷属と支配の代わりに、解放と共存を選んだ[魔塔の村]は、当たり前のように富み繁栄した。ゆっくりとね。
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