表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/11

第6話 隠れ家にて

「逃げるぞ」

棍棒を持った男がそう言った。


「えっ!?この機械兵器と戦うんじゃないんですか?」


「こっちの武器が貧弱すぎる。どうやって棍棒でコイツを倒すんだ?ほら、ついてこい!こっちだ!」


「あっはい!」


この機械兵器の登場で形勢は逆転した。

周りを見渡すと反政府組織の戦闘員はバタバタと倒れ出している。残りの人員は撤退を始めていた。


「こっちだ!走れ!」


迷路のような路地裏を走り抜ける。

後ろを見ると秘密警察の奴等が二人ほど追ってきていた。


「チッ!!」

そう舌打ちをすると棍棒の男は瞬時に引き返し秘密警察の二人を薙ぎ倒した。


「よし、追っ手はもういないな。ほらっ!こっちだ。この家の中へ!」


棍棒の男に言われるまま俺はある古ぼけた家の中に入った。


「安心しろ。この家は我々の協力者の家だ。しばらくここで隠れていよう。ところでお前、名前は?どうして秘密警察に捕まってたんだ?」


「名前はナナシと言います。秘密警察に捕まってたのは向こうの勘違いです。それと実は今、昔の記憶を失ってるんです」

俺は正直にそう言った。


「そうか…。なんかいろいろと大変だったんだな。俺はニコライ。このハーシオンの町の地下抵抗組織コスモスの副リーダーをしている。こうなった以上君も我々と同じ執政府のお尋ね者になったわけだ」


「えぇ…。成り行きとはいえ、そうなりました。ところでどうしてあなた達は執政府に抵抗しているんです?」

俺は副リーダーを名乗るニコライに聞いてみた。


「執政府のやり方はメチャクチャだ。人民に重税を科し領土拡張政策を推進している。このハーシオンの町もほんの2年前までは独立した平和な都市国家だった。それが突然執政府の軍隊によって占領され、今や奴等の傀儡かいらいだ!町を歩けば執政府の手先の秘密警察がウヨウヨ歩いてる」

ニコライは怒りをこられながら俺にそう言った。


「執政府の目的はなんなんです?」


「奴等の目的か…。実のところまだわからない。執政府も昔はこんなんじゃなかった。先代の執政を務めていたユリウスは平和外交に重きをおいた指導者だった。それが今の執政であるカーラエルになったとたん様子がいっぺんした。奴は軍備を増強し先代が禁止していた機械兵器の研究も始めやがった。ついさっき君も見たやつだ。そして、執政府は隣国の侵略を開始した。まぁ、やつらからすれば侵略ではなく保護らしいが…」

ニコライはため息をつきながらそう言った。


「そうですか…。かなり状況は厳しいんですね」


「あぁ…。だからこそ我々反政府組織であるコスモスが結成されたのだ。このハーシオンから執政府の奴等を追い払うために。どうだ?君もメンバーにならないか?近々、奴等の武器弾薬庫を襲撃する。少しでも人員が必要なんだ」


「えぇ…。どうせ私もあなた方と同じお尋ね者になったんです。たしかに執政府のやり方はメチャクチャです。私もそれを身をもって知りました。協力させてください」


「おぉ、それはありがたい。これからは君も私達の同志だ!まずはリーダーと参謀に会ってもらえないか?これから本部に向かおう」


「わかりました。では行きましょう」


俺とニコライは本部に向かって歩きだした。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ