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第4話 占いの館にて

「ここがハーシオンの町かぁ」

俺は町への入り口で思わずそう言った。


町は城塞じょうさい都市で四方を壁で囲まれており、外界へ通じる道は4つある門で管理されているらしい。まぁ、管理されていると言っても今のところ監視役の兵士の姿は見当たらないが。


「それにしても小屋の老人からもらった地図すっごい助かる」

俺は地図を見ながらそう思った。


町は発展しているらしく、たくさんの人が行き交っている。


「さて、これからどこに行こうか…。やっぱり小屋の老人が言ってた占いの館かな。もしかしたら俺が誰なのか分かるかもしれないし。場所は町の人にでも聞いてみよう」


そう決めた俺はゆっくりと歩きだした。


「あっあの~占いの館ってどこにありますか?」


酒屋の前をフラフラしていた男に聞いてみる。


「占いの館??あぁ、アメリアさんのとこにいきたいのか?アメリアの占いの館の場所はなぁ…」


少し酔っぱらってはいたが男はとても親切に教えてくれた。


「けっこう裏路地の方なんですね…。ありがとうございました」


「な~に良いってことよ。もしかしてお前さん身なりからして旅人の方かい?よかったらトリトンの武器屋ってとこで銅の剣買ってやってくれや。知り合いがやってるんだが最近儲かってないんだ」


「銅の剣??あぁ、考えときます…」


俺は苦笑いをしながら男にそう答えた。


「そうかい。まぁ、銅の剣の件よろしくな。お前さんの幸運を祈ってるよ!」


男はそう言い残すとフラフラとどこかへ去って行った。


「けっこう自由な人だな…。よし俺もいきますか」


俺もゆっくりと歩きだした。



「こんにちは~。占いってもらいたいんですが…」


扉を開けるのと同時に俺はそう言った。


「おや、見慣れない顔だね…。アメリアの占いの館にようこそ。何を占って欲しいのかい?1回110ゴールドだよ」


アメリアと名乗る中年の占い師は笑顔でそう言った。

「お金ですか…。これじゃダメですか?」


俺はポケットからレイクブルーを1つ取り出してアメリアさんに見せた。


「ほぅ…。これは珍しい。レイクブルーかい。ここらじゃ珍しい鉱石じゃな。お前さんその鉱石をくれるなら占ってやってもいいぞ。何を占って欲しいのじゃ」


「ありがとうございます。占ってもらいたいのは私が誰なのかです。実は今、記憶を失ってまして…」


「記憶をねぇ…。わかった。しばらく待ちなさい」


そう言った後、アメリアさんは静かに目を閉じて占いだした。


「うむ…。お主この世界の者ではないな…。お主の過去が見えるぞ…。お主まさか…!」


アメリアさんが何かをいいかけたその時だ。

ドーン!!

後ろで扉を蹴破けやぶる大きな音がした。


執政府官房第三部しっせいふかんぼうだいさんぶだ!占い師アメリア!キサマを内乱誘発罪ないらんゆうはつざいで逮捕する!」


いきなり突入してきた黒い制服を来た男達はそう言うのと同時に俺とアメリアさんを取り囲んだ。


「おや、なんだい急に。証拠でもあるのかい?」


アメリアさんは落ち着いた様子で男達に向かってそう言った。


「証拠だと?フッ…とぼけても無駄だ!すでに証拠はつかんでいる!キサマが反政府組織コスモスに関与していることはもう調べがついている。占いによって人身を惑わしコスモスへの支持者を増やそうとしたことは明白な事実!抵抗するなら容赦ようしゃせんぞ!無駄に命を落とすな!」


「剣を構えた男達の中から隊長らしき男が前に進み出てそう言った」


「さすが秘密警察の官房第三部……。行動が早いのぅ。じゃがそなたらの好きにはさせんぞ!」


そう言ったアメリアさんは懐から薬のようなものを取り出し勢いよくそれを飲んだ。


「しまった!毒薬だ。自殺させるな!」


そう言ったと思った矢先、隊長らしき男がアメリアさんに飛びかかり毒薬を吐き出させた。


「よし、まだ生きている。おい!この女を連れていけ!そこにいる男もだ!」


「えっ…!?俺も!?俺は違いますよ!反政府組織なんて知りません」


「じゃあなんでこの女と親密そうに二人っきりで話してたんだ!誤魔化しても無駄だぞ。キサマも駐屯地まできてもらう!」


「そっそんな…」


こうして俺は秘密警察に捕まってしまった。



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