0話:怨霊、それはー
ー怨霊、それは僕、博里 舞が見ることのできるもの。
「ねぇ、スマホ見てない?」
ー怨霊、それは人間の恨みが力となり、恨みを晴らすために生まれてきた存在。
それは恨みの強さに差はあれども意外とたくさんいるものであるー
「見てませんよ、そんなこと自分で覚えておいてください」
ー怨霊、それは二つの種類に分かれる。
生霊と死霊だ、読んで字のごとく生きているうちに生まれたか、死んでから生まれたかの違いだ。
「いっしょに探してよー、頼むからさー」
僕は必死にお願いをする。
目の前にいる怨霊に向かって、
「嫌です」
でも怨霊『リン』はそんな言葉しか返してこない。
「そんなこと言わずにさー」
「無理です」
〈ピーンポーン〉
「ほら、お客さんが来ましたよ」
ちょうどよかったと言わんばかりにリンはさっさと行けと言ってくる。
「今行きますよ~」
そういって扉を開けた先にいたのはまだ中学生くらいの少年だった。
「こ、こんにちは」
その少年は少し緊張しているのか、きょろきょろとあたりを見渡している。
しばらく無言が続いたのち、少年は口を開ける。
「あの、晴らし屋さんであってますか?」
ー怨霊それは、恨みを晴らすために生まれてくる。
しかしそれができない怨霊もいる。
そんなドジの怨霊のために僕たち『晴らし屋』がいる。
この物語はそんなドジな怨霊が恨みを晴らすまでの物語。
初めましてカタワレと言います。これからよろしくお願いします。




