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おとなりの文学淑女  作者: シルヴィア・紫の夜明け


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3/3

呪いの本

 今日は曇り空で薄暗い一日だった。

 肌寒くもあったので流石に今日はいないだろうと思っていたが、彼女は普通に当たり前のように読書していた。

 服に詳しくないので正式名称は知らないが、パーカっぽいコートを彼女は着ていた。

 コートっぽいパーカかもしれないが、よく分からない。

 色はオフホワイト。

 髪色が薄緑でアウターがくすんだ白ときたら、トップスかスカートがピンクだったら面白い。

 コートを羽織ってまで外で本を読む理由があるのかと考えると、先日部屋が汚いと言っていた気がする。

 いや自分の部屋が彼女の部屋より綺麗と言っていただけで、本が乱雑に積み重ねられてるくらいだろう。

 もし本当は汚部屋と言えるものだったら外見と相合わさって嫌だなぁ。

 先日見たアニメのヒロインが隣の部屋が汚ないのが嫌だと言っていたが、こんな感じの気持ちなのかもしれない。


「お疲れ様です」

 と華麗にスルーを決めようとしたが、やっぱり本の表紙が目に飛び込んで来た。

 今日の本は黒字に蛍光ピンクででかでかと呪うと書かれていた。

 なんだそりゃ。

「おかえりなさい」

 こちらに気付いた彼女が微笑みながら言葉を返してくれる。

「何か怨恨でもあるんですか?」

「特にそう言ったことは、思い浮かびもしませんが」

 ならなんでその本を読んでいるのかと、口から出る前に彼女は疑問に答えてくれた。

「ああ、ごめんない。この本に書かれているのはバイアスについてです」

「正常バイアスや生存バイアスなどのバイアスですか?」

「はい、そう言った現代社会に溢れる偏見をこの本では呪いと例えているんです」

「面白そうですね」

「読み終わったらお貸ししますね」

 お返しになるかどうかは分からないが、簡単に作れるお菓子のレシピを覚えておこう。

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