三十四話 勇者
本日二話目です。が、短くなってしまいました。
そのため、今日中に三話目を投稿します。
また、ここだけ三人称かつ主人公以外のキャラの視点になっています。
カララドの町から少し離れた場所で、軍馬に騎乗する一人の男がいる。
白銀の鎧を着込んだ金髪碧眼の美丈夫であり、若さと活力に満ちた男だ。
彼こそが、ウンベホッコ・シーオである。
ウンベホッコは、自他共に認める天才だ。高位貴族という後ろ盾がありながら左遷されたアテニルザとは違い、自分の力だけでのし上がった。
だが、まだまだ足りない。小さな町の領主などという地位では、満足できない。
ウンベホッコは、自身を王となるべき人間だと考えている。
ウェルベンジア王国の王ではなく、世界を統べる王に。
それだけの能力を、ウンベホッコは確かに持っている。
有象無象どもとは比較にならない、最強の力を。
現時点ですら、人類最強と言えるであろう。世界中を探しても、ウンベホッコに勝てる人間はまずいない。
しかも、ウンベホッコの力は発展途上にある。
もっと強くなれる。もっと、もっと、もっとだ。
今回のカララドの町襲撃により、得られる物は多い。
例えば――魔物を殺して経験値を稼ぐ、とか。
人間は経験値にならない。亜人もしかり。
経験値になるのは、魔物だけだ。
町中の人間をゾンビにし、それを倒せば、よい経験値稼ぎになる。
また、あそこには、クギャートカレドァという強力な魔物もいる。
魔物の王を名乗る存在だ。王都から逃げ出したことも把握済み。
ゾンビに加えて魔王までいるとなると、ちょっとしたボーナスステージのようなものだ。
魔王を倒すのは、勇者たるウンベホッコの役目。
勇者に倒されるのは、邪悪なる魔王の役目。
改めて口にするまでもない、至極当然の理だ。
「さあ、ボクの経験値となれ」
ウンベホッコ・シーオ
人間(転生者)
EXP=3019411
スキル:剣術、刀術、槍術、斧術、棒術、弓術、盾術、格闘術、二刀流、三刀流
火魔法、水魔法、風魔法、雷魔法、光魔法、夜魔法、極大魔法
魔力増幅、魔力超増幅、魔法制御、魔法付与、魔剣、魔刀、魔槍
痛覚耐性、魔法耐性、状態異常耐性、頑健、剛体、剛腕、超神速
最高自然治癒、生命力吸収、武具錬成、鑑定、美食、馬術
亜人使い、勇者、若獅子、貴公子、神童




