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2045年問題   作者: 村田こうへい
第六章
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第六十六話:「準備」

「……では、今後の方針について話し合いたい」


 俺は、会議室のに集まった人たちにゆっくりと話しかける。

今俺がいるのは、河合エレクトロニクス研究棟の会議室だ。


 会議の席にいるのは、河合エレクトロニクスの飯島藍那、長谷川幸一と有海。

佐藤探偵事務所の佐藤所長、若井武、竹内亮、小久保良太だ。

 飯島藍那と長谷川幸一には、新人類の事を事前に話しておいてある。

彼らは、最初こそ驚いていたが、話を聞くに従って落ち着きを取り戻しつつある。

 不審に思った俺は飯島藍那に理由を聞くと、会社が不正アクセスを受けて、有海が飯島に武具の作成を指示した辺りから、何かしらの違和感に気づいていたらしい。


 俺は、部下の優秀さに改めて驚くと共に、彼女たちが職をこれから失うことを思い出し頭を抱えた。


 なお、彼らは桜井党首が主導する工場に一度も拉致されていないことは確認している。

一応、彼らの身体を病院で調べたが、不審な物は発見されなかった。

つまり、彼らはまだ人間だということだろう。


 俺は、この会議を開く前に資料を作り、会議室に着いた彼らに渡していた。

その資料は新人類の特徴と脅威が記されていた。

まずは新人類の脅威を知ってもらうことが何よりも大事だ。

そう思った俺は、会議が始まるとそれについて説明をした。


 最初は明るい顔で話を聞いていた河合エレクトロニクスの2人も、俺の説明を聞くと顔がどんどん強張っていった。

 特に、政府が新人類に乗っ取られているという事実には驚いていたようだ。


 このままでは俺達も今までの記憶を無くした化け物にされてしまう……。

特徴の説明が終わるころには、彼女たちは俺に対して真剣な眼差しを向けるようになっていた。


そして、俺はそれを踏まえて今後の動きについて皆に協力を求めようとしていた。


「新人類の脅威については今までお話しした通りだ。早く対処しなければ、俺達人間が奴らに滅ぼされてしまう。だから、俺は彼らに対してあることを仕掛けようと思っている」



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