出発
テストも終わり、足も何とかなおり、今はリハビリ中です。これから、受験やらテストやらで忙しくなりますので執筆のほうも時々休みます。
一日目はメイソンの元に行き買いものをした。二日目は自宅で武器をそろえた。そして三日目、集合の日だ。本来ならいち早くイザベルの部屋に行くべきだろう。だが俺は自分の部屋で一人の女の子と対峙していた。
「もう一度頼む。お願いだ、入れさせてくれ」
「いやですよ~」
「どうしてもか?」
「どうしてもですよ~」
「主である俺がこんなに頼んでもか?」
「たとえあるじでも~だめなものは~だめですよ~」
「土下座でも何でもするから」
「どげざをされても~いやなのですよ~」
「だが、人の家に行くのに武装していくのは失礼だろ。アイテムボックスに入ってもらうのが一番いいんだ。お願いだ、入れさせてくれ」
「あいてむぼっくすに~はいったら~いつだしてもらえるかわからないんですよ~。あいてむぼっくすは~ばしょも~じかんも~なにもないくうかんですから~たとえ~だしてもらえなくても~わからないんですよ~そんなばしょに~ぶきでも~じががある~わたしをいれるのは~かわいそうだとおもいませんか~」
どこのピ〇チュウだよ。でも確かに自我があるのにアイテムボックスに入れるのは少々酷かもしれないな。
「だが、人の家に行くのに刀を持っていくのは悪いだろ」
「それなら~わたしが~ひとのじょうたいで~いけばいいのですよ~
「戦闘に行く前に知らない女の子と行くのはもっとまずいだろ」
「なら~わたしが~このじょうたいで~そとにいればいいのですよ~」
「それなら、ここで待ってもらうのはだめか」
「あるじは~おいてかれる~くるしさが~わかってないのですよ~」
こいつの過去に何があったんだ?でも家がだめなら仕方がないか。外で待っててもらうなら特に問題はないだろう。外見は俺のローブをかぶせておけば大丈夫だろう。
「分かった。お前は外で待っててくれ。もし知らない人に何かしゃべりかけられたら、うまい事ごまかしてくれ」
「わかりました~」
ほんとうに大丈夫なのだろうか?
「よし、じゃあ行くか」
イザベルの部屋はそれほど遠くない位置にある。同学年だからまとめられているのだろうか?
イザベルの部屋の前に来たらあたりを確認してから刀に人型になってもらう。
「もし何か大変なことがあったら俺の名前を呼んでくれ。俺の名前はアルでいい。俺も何かあったらお前を呼ぶ。……そういえばお前名前なんて言うんだ?」
「なまえは~もうありませんよ~あるじが~かんがえてください~」
名前を考えろと言われても急には難しいものだな。
「分かった。名前はあとで考える。いざとなったら、俺は刀って呼ぶからな」
「わかりました~。でも~あとでちゃんとした~なまえをつけてくださいね~」
俺は軽くうなずきローブをかぶせてその場を離れた。イザベルの部屋に入る前に一般常識としてノックをする。ノックはこっちでも同じみたいだ。
「だれだ?」
「アルフレッドです」
「やっと来たか。もうみんな来ているぞ、カギはかかってないから入ってくれ」
結構早い時間なのだがみんな早いな。初めての遠足みたいな気分だったのか?夜寝れないみたいな。
「すみません、遅くなりました」
中に入ると制服のイザベルとソフィアとなぜか鎧姿のダニエルがいた。イザベルはいつもと同じだが、ダニエルはどう見ても張り切りすぎだろ。ソフィアも身だしなみは大丈夫だが目の下に隈ができている。眠れなかったのか?
「さて、全員そろったところで説明をさせてもらう」
司会はイザベルか。まあリーダーだし当然か。
「今回の強化合宿は、基本的な能力の向上が目的だ。よって、戦闘が主な行為になる。がともにいてくれるのは、Bランク冒険者のロジャース・ブレイデンさんとロジャース・ライリーさんだ。もともと今回戦う相手は私たちだけでも十分戦える相手だそうだ。だから特に気にすることはない。もし怪我をしたら先生に言ったらいいそうだ。ここまでで質問はあるか?」
結構楽なのか?まあよかった。
「無いようだな。では集合は明日の朝5時に教室だ寝坊しないようにしてくれ。明日の集合時には武器も防具も持ち物も全部持ってきてくれ。今日は忘れ物がないか確認したら早く寝たほうがいいだろう。では解散してくれ」
5時か、早いな。俺の部屋には掛け時計はあるけど、目覚まし時計はない。この世界に来てから見たこともない。起きれるかな?
とりあえず帰るか。
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結局普通に起きれた。これが若さか?若いっていいな。まあいい、着替えるか。
私服の上から武装する。刀はとりあえず左手で持っておく。集合場所は教室だったな。行くか。
しばらく歩いて教室に向かう。廊下には同じように武装している奴らがたくさんいる。鎧と剣が多いな。
教室に入ったが随分騒がしい。みんな楽しみにしてるな。そういう俺も楽しみにしてるけどな、本物の狩りなんて初めてだ。
時刻が五時になった瞬間にドロシー先生が入ってきた。部屋の前で待ってたのか?
「みなさんいますね。では出発します。本来場所は北の森を予定してましたが、南の森に変更しました。あるいて2時間くらいでつきます。時間がないので、外にパーティー別に並んでください」
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パーティー別に並ぶ。近くには見知らぬ武装した大人たちがいる。おそらく彼らが冒険者だろう。二人の男女が歩いてきた。
「お前たちが、グリーン・イザベル、モラレス・ソフィア、マーフィー・ダニエル、フローレンス・アルフレッドだな。俺はBランク冒険者のロジャース・ブレイデンだ。こっちは妻のライリーだ。よろしくな」
筋肉質の30代くらいのおっさんと30代くらいの女の人がいた。恰好から見てブレイデンのほうが槍使い、ライリーは魔法使いか?
「「「「よろしくお願いします」」」」
「元気でいいな。お前たちは武器を使うのは初めてだって聞いたがあってるか?」
全員うなずく。いくら武器がありふれている世界でもこの年で武器を使うことはないのだろうか?
「なら、モンスターを狩るときは一人ずつやってもらう。下手に複数でやって味方を切ったらだめだからな。そろそろ移動だ、はぐれるなよ」
2時間くらい歩くみたいだけど、どんな場所なんだろう?
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やっぱり2時間も歩くのは疲れるな。途中休憩があったから、3時間くらいかかっているだろう。森というから野宿かと思ったけどテントがあるみたいだ。一つのパーティーに2つずつテントが支給されている。男子と女子で使うそうだ。起こってほしい事は起こすこともできなければ、起きることもなさそうだ。先生が言うには、ついたら準備が終わったパーティー狩りを始めていいそうだ。ちなみにここらで出てくるモンスターはゴブリン、ゾンビ、気をつけないといけないのはオーガが出ることだ。だがオーガは臆病だから集団でいたら襲ってこないそうだ。大体知ってるモンスターだな。
「アル、終わりまちたか?」
ソフィアは随分緊張している。
「僕は終わりました。そろそろ出発ですか?」
「そうですね。たぶんこれで全員終わったはずでちゅ」
「大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫です」
まあ、初心者でも大丈夫な敵にBランク冒険者が2人もついてきてくれるのだから、失敗はないだろう。……これってフラグか?
「早くいきましょう。みんな待ってまちゅよ」
「すいません、今行きます」
みんなの武器と防具は、ソフィアは銀色の鎧と刃渡りが50センチほどの短剣を持っている。イザベルはソフィアと同じように銀色の鎧だが、ところどころ装飾が施されている、武器はレイピアのようなものを持っている。ダニエルは金色で大量の装飾が施された高そうな鎧と、ロングソードを持っている。全員が軽々持っている所から考えてどの武器にも防具にも何らかの魔法か何かがかかっているのだろう。そういう俺の武器も普通ではないがな。防具こそただのローブだが、武器はすべてマジックアイテムだ。
「今から森に入る。戦闘は俺が指示を出す。先頭は俺が後ろはライリーが守ってくれる。だがもしいざとなったら俺たちを置いて逃げろ。そうなったとき、お前たちの時間稼ぎをするのも俺たちの仕事だ。じゃあ行くぞ」
命を捨てて時間稼ぎにでもなるつもりか。これが冒険者か。真似できそうにないな。真似するつもりもないけど。
おそらく森の中は空気がきれいなのだろう。車もないこっちの世界じゃ特に息苦しいと感じることがなかったからいまいち分からないな。前世では道で歩いてるだけで苦しいときもあったのにな。
しばらく歩いていたら、先頭のブレイデンが立ち止った。
「ゴブリンが二匹だ。最初にイザベルが行ってくれどちらか片方に切り込んだら、もう一方はこっちで足止めしておく」
「わかりました。では行かせていただきます」
それだけ言い残すとイザベルは何の躊躇もなくゴブリンに向かっていった。ゴブリンはモンスターといっても、大きさは子供位、ちょうど俺たち位だ。主な攻撃は手に持っている小さいナイフでの攻撃となっている。なので間合いは確実に俺たちのほうが有利だ。だけど初めてのモンスター相手にあそこまで躊躇なしでいけるな。
気が付いたらイザベルはレイピアを抜き二匹のゴブリンの2メートル位後ろに立っていた。ゴブリンはまだイザベルに気が付いていない。不意打ちを仕掛けるつもりだろう。1メートルくらい後ろの茂みに近寄った所でイザベルが攻撃を始めてた。最初の一撃で確実に指を切りおとした。もう一匹のゴブリンが動かない。よく見ると地面が沼のようになっいる。ライリーが魔法を使っているのだろう。さすがに指を切り落とされたらきずいたのか、ゴブリンがイザベルのほうを向いた、だがそんな隙を見逃すはずもなく、顔面に細い刀身が突き刺さる。おそらくその時点で命は尽きたと思うが、念のためか首を刎ねて、イザベルの戦闘は終わった。ゴブリンは緑色の皮膚を血で赤く染めて地面に横たわっている。その横で仲間の血を浴びて少し赤くなったゴブリンがこっちを見てにらんでいる。
「あっちはアルフレッドお前がやってみろ。怒っているが大丈夫だ。危なくなったら、助けてやるから」
あの相手は俺がするようだ。
どうせばれているのだから、隠れず近寄っていく。もう魔法は解けたようでこちらをにらみながら様子をうかがっている。一応全ての値が上がっている今の俺なら、負けることはあっても死ぬことはないと思うが、何があるか分からない。慎重にいこう。
ゴブリンは痺れを切らしたのかこちらに武器を振り上げて襲ってくる。ゴブリンの動きははっきり見える。ゴブリンの攻撃をかわし、そのまま刀を抜き腕を切る。驚くほど簡単に切断できた。おそらくこれが筋力1136と身体能力1141の力だろう。この程度の敵なら、攻撃を受けることもなく、空気と変わらないように切ることができる。一方的な虐殺になってしまうだろう。
ゴブリンは自分の腕から吹き出す血を見ると一瞬痛みで動きが止まったがすぐにもう片方の腕で殴り掛かってきた。だが遅い、軽くその腕をかわし、胴体を真っ二つにして戦いを終わらせる。このころ、周囲は血の匂いで充満していた。おそらくほかのパーティーも狩りを始めているのだろう。初めての戦闘は予想以上に一方的に終わってしまった。
ゴブリンを殺した後、目の前にステータスの1ページ目が開いていた。
フローレンス・アルフレッド
レベル 1→5
次のレベルまで 10【×0,5】→70【×0,5】
ランク 青
体力 20【+1111】→150【+1111】
筋力 25【+1111】→200【+1111】
耐久力 40【+1111】→100【+1111】
知力 100【+1111】→150【+1111】
身体能力 30【+1111】→250【+1111】
魔力 25【+1111】→190【+1111】
霊力 30【+1111】→270【+1111】
回復力 50【+1111】→330【+1111】
討伐履歴 ゴブリン【レベル1】
犯罪履歴 無し
称号 生存者、転生者、チーター
エロい展開かと思った?ねぇねぇエロい展開かと思った?残念、普通の展開だ。




