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寺の坊主の召喚魔術  作者: Suzurann
第一章 仏教魔術
12/19

第一期--No.12 戦い~チームワーク~

まだまだ敵が襲ってくる・・・

覚悟はできていた。こんなに心強い仲間がいるから。



ーー「できるだけ、祥雲を守る形のフォーメーションで戦う。」


「沙羅と僕は敵を足止めする。」


「だが、このフォーメーションでは後ろに回られるのが弱点だ。」


「その場合は、圭秀に煩悩を感じ取ってもらおう。」


「なるほど、そして沙羅の防御魔術も心強い。」



僕たちはそのまま歩き続け、村の中心部よりも奥に進んだ。

すると、林の奥に大きな居城が立っている。


「なんだよあれ。こんな村に城がたってるぜ。」

「近くに行って見よう。」


城の近くには、銃を持った男が目を光らせていた。


「おい、侵入者だ!!」


「まずい、見つかった。

とりあえず隠れよう。」


3人は茂みの奥に隠れた。


「仕方ない、ここで結界を作ってみよう。

効果の及ぶ範囲上、全員の煩悩を狩ることができるかはわからないがな。」


祥雲は座禅を組んだ。


「大丈夫、まだ気づかれてないわ。」

「でも、警戒されていることは確かだ。」


「よしもう少しで結界が・・・」


ーー「あの茂みが怪しいぞ、皆、銃を構えろ!」


「しまった。見つかったか。」


僕と沙羅は茂みから出た。

「こうなったら、敵を誘き寄せて、全員を祥雲の結界にいれる」


ーー「敵は二人だ、撃て!!」


警備の者たちが一斉に引き金を引いた。


ーーーーーー「法華三部経」ーーーーーー


全ての銃弾を弾いた。


そして、茂みの中に再び身を潜めた。


ーー「あの茂みに敵がいるぞ!」


警備員は茂みに近づいてきた。


「よし、しめた。」


ーーーーーー「大正新脩大蔵経」ーーーーーー(たいしょうしんしゅうだいぞうきょう)


祥雲のまわりに結界ができ、召喚魔獣が現れた。


一瞬で煩悩を狩りとった。

警備員はバタバタと倒れていった。


「よし、やったぞ。」


「いや、まだだ。」


一番遠くにいた警備員だけ倒れていない。


「100メートル以内の敵にしか、効果はない・・・」


「くそ!」

僕は茂みから出て、召喚魔術を唱えようとした。


「待て、圭秀!」

祥雲が引き止めた。


残った警備員は銃の引き金を引いた。

銃弾は僕のほうへと一直線にとんでくる。


「しまった!」


ーーーーーー「法華三部経」ーーーーーー


沙羅が防御魔術を唱え、ギリギリのところで銃弾から守った。


「危ないじゃない!勝手に行動しない!」


間髪をいれず、もう一発撃ってきた。


沙羅は防御魔術を使い続けた。


まわりの警備員が倒れ、一人残された警備員は焦って銃を連射してきた。

しかし、全て弾き返す。


「カチャ、カチャ」

男の銃のたまがきれた。


「よし、今だ!」


「いや、待て。あの男から事情を聞こう。」

「でも・・・」

「大丈夫だ。彼は殺意をもってはいない。」


祥雲は警備員の心を読んでいた。


警備員に近づくと、彼はあきらめたような顔をして銃を棄てた。


「聞きたいことがあるの。この城は?・・・」

沙羅が聞き出そうとする。


すると、返事は早かった。


「この城は、松山城。

この村では、松山軍と、甲府軍が権力をめぐって対立している。

甲府軍の城はこの山の向こう側にある。」


「なるほど。松山軍と甲府軍か。

ならば、この2つの勢力を沈める必要があるな。」


「情報ありがとう。」


ならば、僕たちの目的は2つの勢力を沈めることだ!












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