第二話
試験用です。
眩い光が収まり、再び目をあける。
視界に真っ先に映ったのは木製らしき天井だった。
視線を落としてみると、今自分がベットの上にいることが分かる。
起き上がって周囲を確認しようとするが、不思議なことに体をうまく動かせなかった。
今度は逆方向を向いてみると、窓があった。
窓は少し開いており、そこから心地よい風が入ってくる。
だが1番驚いたのは、窓に映った自分の姿である。
「俺が…赤ちゃんになっているのか!?」
声を発そうとするが、うまく呂律が回らない。
必死に状況を整理しようとする。
恐らく、俺はよくある「異世界転生」とやらをしたのであろう。
転生の原因は分からないが、女神らしき奴によれば俺が自ら選択したということになっているらしい。
原因の候補としては、ネットで投稿したものであろうか。
しかしやはり到底信じることではない。
いっそ幻覚であってくれと思う。
しかし、その考えは窓の隙間から流れてくる美しい空気に押し流された。
どうせあんな生活をダラダラと続けてくたばるより、このチャンスを利用して今度こそ人生を成功させよう。
そう思うしかない。
ここが異世界なのであれば、魔法はあるのだろうか。
よくあるライトノベル作品では魔法などの概念があり、魔法以外の技術は中世〜近世ほどだが魔法のおかけで生活水準は意外と高いというのが定番である。
俺は現代的なものや言語に関しては自信があるが、魔法なんて未知のものが分かる訳がない。
だが幸いなことに、俺は体こそ赤ちゃんだが今こうして考えられているように知能レベルは以前のままであり、それこそまるで魔法のようだった。
つまり、新しいことを多く学ぶ幼年〜青年期に知能レベルは大人レベルで学習できるということだ。
それなら他の子どもなんかより多くのことを理解し学習できるだろう。
仮にネットでのやりとりが本当だとすれば環境は整っている筈だから、この世界で幼いうちに大量の知識をつけて成り上がるなんてこともできるかもしれない。
そう考えれば、意外に希望は見えてくる。
とにかく、前世で失敗したことを活かして勉学に励み、俺はこの世界で成り上がってやる!
とりあえず主人公の心情とかは固まってきたので次は周囲の環境や設定を固めます。




