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血抜きのスライムっぽい魔法だよ。かわいいでしょ

やっぱり行動人数は絞らないと戦闘とか書けない(戦闘数を増やさないといけないから)大変だぁ。やっぱり基本は2人か3人行動だなぁ

はい。山登りは人生初めてな私です。リンちゃんです。


準備も整え、街道を通ってエクルスト山脈へやってきました。うん。地味に私、前世も今生も合わせて初めて山登りしています。……今は結界を貼っているのであまり虫とか不意にケガをしたりだとかは気にしないで済みますけども、服装があまり山登りに適していないんですよねぇ。皆比較的軽装でしかも肌の露出があったりします。なのでこの依頼が終わったらちょっともう少しTPO考えた服装も揃えないといけませんね。


頭の中のやることメモに追加しておく。……忘れる可能性も全然あるけども。


「ご主人様?どうかなさいましたか?」

「んにゃ、流石にブーツとか履いているとはいえ山登りにしては軽装だと反省してたの」

「あたしは魔物に気を付ければ心配することないけど、リンたちはそうもいかないもんね」

「そういえば、私も山登りは初めてだわ。テティアを抱えて飛んできたことはあるけど」

「わ、私も……インドア派だから山登り初心者だなぁ」


割とマジで初心者3人+子供抱えて入る所では絶対ないんですよね、山。私の知識的には下手に獣道に踏み入らないのが大事。無理せず休憩する。高山病に気を付ける。(そもそも高山病の症状はあまり詳しくないですが……)くらいしか注意点知らない。ただ、一つ安心していいのは私達は【安寧の鍵】を使っていつでも我が家に帰ることが出来ること。仮に遭難しても【安寧の地】にアクセスできれば寝床も食料も心配はいらない。その点は他の人たちよりも確実な利点。


山に入ってしばらくは比較的弱い魔物しかいないためか魔物の襲撃に遭うことはありませんでしたが、推定山の中腹に昇ってきたあたりで段々こちらを恐れない魔物も出てきた。現に今も4,5匹の群れが私達を囲んでいる。


「皆、一旦ストップね。魔物いるから誘い出しちゃうね。『エアーバレット』」


風の弾丸を周囲に放つことで魔物を草むらや木陰から引き出す。狼系の魔物ですか。


「お任せを。【ダブルスラッシュ】」「みんなー、おねがいやっちゃって~!」


リーデは剣戟スキルの【ダブルスラッシュ】で、マリーちゃんは……多分周りの樹木を操った、んだと思われる攻撃で刹那の内に飛び出してきた魔物を片付けてしまった。


「……うんまぁ。敵じゃなかったね?」

「当然です」

「あたしはまだ物足りないよー。直接手を下す前に終わっちゃったし……」

「わぁ…!リーデおねーちゃんもマリーちゃんもすごいすごい‼すぐにたおしちゃった!」


ティアムさん(竜王)の住まう領域ということで警戒して皆を連れてきたけれど、普通に過剰戦力だったかもしれない。あまりエクルスト山脈に踏み入る依頼は見たことなかったので敵が非常に強い可能性も考慮していたんですけどね…


「私の出番なかったなぁ……」

「ミチルだけじゃないわよ。私も攻撃のために構えた時には終わっていたもの」

「我も!ビシッとカッコつけてみなの尊敬を集めるチャンスを逃したんだぞ!Oh,ジーザス!だぞ」

「まぁまぁ。皆にも出番あるよ。……多分」


その後、また魔物が襲い掛かってきた。今度は……こっちに突っ込んできてるね?しかもちょっと木をなぎ倒しながらこっちに来てるな。


「今度はこっちに突っ込んでくる敵みたい。既に捕捉されてるね。こっちに向かって来てるよ」

「私が魔法で動きを止めるわ。ミチルにとどめは任せていいかしら?」

「はい!ルミナさんの足を引っ張らないように頑張りますよ!」


私達は固まって相手が姿を見せるのを待った。木を倒しながらも止まることなくただまっすぐにこちらを目指して走り続けている。そして、姿を見せた。相手は、ジャイアントボアですか。


「よし、捉えたわ!『ブラッドニードル』!」

「ナイス足止めですルミナさん!風よ、刃となりて唸り踊れ『ウィンドカッター』!」


ミチルちゃんの詠唱魔法でジャイアントボアの頭を一撃で落として勝利。ここまで苦戦のくの字もないですねぇ。っとそうだった。ジャイアントボアのお肉は旨いので回収する前に血抜きをしないとですね。


「ルミナさんの魔法って血抜きとかもできますかね?」

「無理ね。操れるのは自分の血液だけよ」

「ご主人様、私が血抜きをしましょうか?少しお時間をいただいてしまいますけれど……」

「んー……いや。すぐに済ませちゃいたいし、魔法を作っちゃおうかな」


「は?魔法を作る…?ねぇリンは何言ってるのよ?」

「見ていればすぐに分かりますよルミナ様」


私は久しぶりに【魔法創造(マギア・オーダー)】を使用する。血抜きをイメージできる魔法かぁ……分類的には血も液体だし水属性で良いと思うんですけど……どういう性質ならできるか……うーん、すぐにはアイデアが浮かびませんね……。こういう時は私が昔読んだラノベとかアニメとかの知識とかを参考にすべし。


んーーーーー……。そうだ!スライムにしよう!前世で読んだラノベで血液を好むスライムが出てくる作品もありました。そして水魔法であればオプション形式でスライムにも応用可能。よし。イメージはできました。あとは魔法の名前ですと。


「セットアップ。名称『ブラッドタンク』」

『スキル【魔法創造(マギア・オーダー)】の発動に成功しました。スキル【大魔法図書館(グリモワール)】に記憶されました。以降【大魔法図書館】からの再現が可能になります』


よし。できた!では早速使ってみますか。新魔法をね!


「【大魔法図書館(グリモワール)】演算開始。再現 水魔法『ブラッドタンク』」


グリモワールからの再現を開始すると空中にぷるんぷるんしたスライムっぽい水玉が生成された。対象をジャイアントボアに指定するとその水玉は一部を触手のように伸ばしてジャイアントボアの体内に侵入していく。そしてすぐにゴキュ、ゴキュ、という音と共に水玉は段々赤く染まっていっている。同時に血が抜けていくことで肌艶…?張り?がジャイアントボアの死体から抜け落ちていく。


「ね、ねぇリンちゃん。なんでゴキュゴキュ言ってるの…?」

「まぁ、血を飲んでるしね。可愛くない?」

「そういうものかなぁ⁉なんか怖いんだけどォ⁉」

「大丈夫だって。生き物じゃないし、対象の血を抜き取ったら消えるよ?」


ちゃんとジャイアントボアの血を抜き取り終わったら生み出した水球はパッと消えた。


「ね、安心でしょ?」

「こ、こんな魔法……見たことないわよ⁉すごい!どうやったのかしら…?私でも扱えるのかしら!?」


不安そうなミチルちゃんを安心させようとしたら違う人が思いっきり釣られちゃった。ルミナさんには残念ですけど……難しいんじゃないかなぁ?いや。想像できれば使える……か?


「た……ぶん無理だと思います。私が今作った魔法なのでまったく同じ魔法は存在しないでしょうし」

「そう……使えないのね……カッコよかったのに。それにああいう魔法が使えれば即席の眷属みたいなものも作れるだろうし……」

「水魔法の適正があって、さっきの魔法を具体的にイメージできるなら、もしかしたら使えるかもしれないですよ…?」

「……水魔法の適性はあるし、できるかもしれないわね!しばらく修行してみるわ!」


もしかしたら私のオリジナル魔法を扱える可能性もあるのでルミナさんにはぜひとも頑張ってほしい。

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