↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
火の山の若君は、未来を夢に見る ~阿蘇家嫡流の若君、名臣甲斐宗運と乱世を切り拓く~  作者: アトラス


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
22/287

第二十一話 阿蘇の鬼童

 天文十四年(一五四五年)十月。


 戦は、評定の外で決まることがある。


 その夜、惟種が呼ばれたのは、いつもの広間ではなかった。


 館の奥にある小座敷。


 中にはすでに、阿蘇惟豊と甲斐宗運が待っていた。


 灯は二つ。


 地図が一枚。


 人払いまでされている。


「お呼びと伺いました」


「うむ。座れ」


 惟種が座ると、惟豊はすぐに本題へ入った。


「境目が動いた」


 宗運が地図の一点を指す。


「年貢道の渡しに手が入りました。新市へ向かう荷を止め、阿蘇へ移ろうとした百姓を脅しております」


「誰だ」


「鹿子木に通じる境目衆にございます。館主は中村左近。鹿子木の名をちらつかせておりますが、本家がどこまで噛んでいるかは、まだ見えておりませぬ」


 惟種は地図へ目を落とした。


 谷。

 渡し。

 林。

 低い丘。


 その奥に小さな館がある。


 やっていること自体は小さい。


 だが、道を塞ぎ、荷を止め、阿蘇へ来ようとする民を脅している。


 放っておけば、同じことをする者が出る。


「面倒だな」


「はい」


「放ってはおけぬ」


「御意」


 惟豊が短く言った。


「討つ」


 それで決まった。


「兵は」


「七百ほど出しまする」


 惟種が顔を上げた。


「多くないか」


「相手は二百五十。多くとも三百には届きませぬ」


 宗運は平然としている。


「今回は勝ち戦にいたします」


「そこまでして?」


「若君が出られますので」


「…………」


 惟種が止まった。


「わしも?」


「そなたも出る」


 惟豊が答えた。


 いつかは来ると思っていた。


 だが、六つにもならぬ身で実際に戦場へ行くとなれば、話は違う。


「よろしいのですか」


「本陣より前へは出しませぬ」


 宗運が答える。


 惟豊も頷いた。


「そなたに首を取らせる戦ではない。戦を見せるための戦だ」


「戦を」


「兵がどう動くか。将が何を見るか。戦う前に何を決めておくのか。それを見てこい」


「はい」


 惟豊はそこで、惟種をまっすぐ見た。


「それと、そなたの妙な知恵が役立つと思えば使え」


「……承知いたしました」


    ◇


 その夜、惟種はなかなか眠れなかった。


 怖くないと言えば嘘になる。


 前世では、戦争など本と映像の向こう側だった。


 人が槍を持ち、本当に殺し合う場所。


 そこへ明日、自分が行く。


(まあ、わしが斬り合うわけじゃない)


 そう考えても、眠りは浅かった。


 そして寝床の脇には、一本の木筒が置いてある。


 惟種はそれへ目を向けた。


(使えるかな)


 長さは一尺半ほど。


 両端には磨いた玻璃がはめられている。


 何度も試作させ、何度も失敗した。


 ようやく一つだけ、遠くのものが少し大きく見える物ができた。


 倍率は二倍あるかないか。


 端は歪み、像もぼやける。


 前世で知る望遠鏡と比べれば、出来損ないもいいところだった。


 だが。


(肉眼より見えるなら、それでいい)


 戦場では、ほんの少しの違いが役に立つかもしれない。


    ◇


 翌朝。


 まだ空が暗いうちから、館の外は騒がしかった。


 松明。

 馬。

 槍。

 荷駄。


 七百余の兵が、門の外まで長く続いている。


 その中心で宗運が全体を見ていた。


 少し離れたところでは、田代宗傳が兵と荷を次々に捌いている。


「その荷は本陣へ!」


「弓組は先鋒の後ろだ! そこではない!」


「道を空けよ! 馬を先に通せ!」


 いつもの宗傳とは少し違った。


 普段は帳面を見ながら人と物を動かしている。


 戦場でも、人と物を見て置く場所を決める。


(やってることは、案外同じなのか)


 惟種が見ていると、宗運が近づいてきた。


「若君。出立いたします」


「うむ。その前に、これを見てみよ」


 木筒を差し出す。


「これは?」


「覗く」


 宗運が片目を当て、館の門の向こうへ向けた。


 しばらく黙る。


「どうだ」


「……近う見えますな」


「だろう」


「端は歪んでおります。少し霞みますが」


「出来損ないだからな」


 宗運が木筒から目を離した。


「これで出来損ないなので?」


「うむ」


「もっと良くできますか」


「できる。玻璃の形と磨きをもっと揃えれば、少なくともこれは越えられる」


 宗運はもう一度覗いた。


「戦場で使えると思うか」


「使ってみなければ分かりませぬ」


「そうだよな」


「ですので、持ってまいりましょう」


 宗運は木筒をそのまま持った。


「最初からそのつもりだ」


「左様で」


 そこへ宗傳が来た。


「若君。例の板も積んでおりますぞ」


「十枚?」


「十枚ございます」


 宗運が振り返る。


「板?」


「あとで見せる」


「また何かございますか」


「たぶん使える」


「たぶん……」


「たぶんだ」


 宗運は少しだけ嫌そうな顔をした。


    ◇


 阿蘇勢は館を出た。


 七百人。


 言葉にすれば、それだけだ。


 だが実際に動かせば長い。


 山道では兵の列が延々と続き、坂では詰まり、川では遅れる。


 荷駄が一つ止まれば、その後ろまで止まる。


 宗運が先を見て、宗傳が列を整える。


 惟種は本陣の中から、その様子を眺めていた。


(七百を目的地まで連れていくだけで、これか)


 兵を集めれば、それで軍になるわけではない。


 食わせる。

 歩かせる。

 遅れさせない。

 道を選ぶ。

 休ませる。


 戦う前から、もう勝負は始まっている。


(父上が見ろと言ったのは、こういうことか)


 少し分かった気がした。


    ◇


 日が昇る前。


 阿蘇勢は目的の谷へ入った。


 本陣は、谷を見下ろす低い尾根へ置かれた。


 正面には小川。


 その向こうに田。


 さらに雑木林。


 敵の館は、その奥にある。


 宗運が地形を見ていた。


「早かったな」


「敵が整う前に着きたかったので」


「なるほど」


 宗運が宗傳を呼ぶ。


「左を任せる。正面が動いても勝手に前へ出すな。敵が林から動いた時だけ動け」


「承知」


 宗傳はすぐに兵の方へ戻った。


 惟種が聞く。


「もう何か分かるのか」


「分かりませぬ」


「なら、なぜ待たせる」


「分からぬから待たせます」


「…………」


 惟種は少し感心した。


 そこで木筒を思い出す。


「宗運。使ってみろ」


 宗運が雑木林へ向けた。


 裸眼では、人の姿も小さな点にしか見えない。


 宗運はゆっくり筒を動かした。


「正面に百五十ほど。館前にもおりますな」


「そこまで見えるか」


「ええ」


 さらに右へ動かす。


 そして止まった。


「……旗がございます」


「どこだ」


「右の林際。木の間にも兵がおります。数までは分かりませぬが、十や二十ではございませぬ」


 宗運の声が変わった。


「宗傳!」


 少し離れていた宗傳が戻ってくる。


「右の林に兵が伏せている」


「見えたので?」


「これでな」


 宗運が木筒を軽く持ち上げた。


 宗傳が惟種を見る。


「若君の?」


「うむ」


「またですか」


「何がだ」


「何でもございませぬ」


 絶対に何か言いたそうだった。


 だが宗運が続ける。


「右へ二百回せ。林のさらに外だ。姿は見せるな。伏兵が出たところを横から叩け」


「承知」


「正面が動いても待て」


「分かりました」


 宗傳は走った。


 惟種が林を見る。


「伏兵か」


「おそらく」


「敵はこちらが気づいたことを」


「知りませぬ」


 惟種は裸眼で林を見た。


 何も分からない。


 だが宗運には、もう見えている。


(これは大きいな)


 敵は、こちらが知らないと思っている。


 こちらだけが知っている。


 それだけで戦い方が変わる。


「宗運」


「はい」


「それ、返せ」


「もう少し」


「わしのだぞ」


「存じております」


「…………」


 返す気はないらしい。


    ◇


 空が赤くなった。


 朝日が山の端から顔を出す。


 阿蘇勢の背後から昇り、敵はちょうどこちらを向いている。


(今だな)


「宗傳!」


「何でございます!」


「例の板を出せ!」


「使うので?」


「使う」


 ほどなく十枚の銅板が運ばれてきた。


 丸く磨かれ、人の顔より大きい。


 鏡ほど綺麗ではなく、磨きむらもある。


 だが朝日を受ければ、強く光った。


「これを何に使われるので?」


 宗運が聞く。


「敵へ向ける」


「それだけで?」


「眩しい」


「…………」


「たぶん」


 宗運が惟種を見る。


「たぶん、でございますか」


「試したことがない」


「では、なぜ持ってきたので」


「試すためだ」


 宗運が黙った。


 敵は二百五十ほど。


 こちらは七百。


 仮に銅板がただ光るだけでも、それで負けるような戦ではない。


「宗傳。十人に一枚ずつ持たせ、あの丘へ上げろ」


「承知」


「敵の正面へ光を当てる。味方には向けるな」


「何が起きます」


「眩しい」


「……それは先ほど聞きました」


「それ以上はわしも知らん」


 宗傳が少し笑った。


「では、試してみますか」


    ◇


 十枚の銅板が丘へ並んだ。


 朝日を受ける。


 最初は光が空へ逃げた。


 次は田へ走った。


「もう少し下だ!」


 宗傳が指示を飛ばす。


 ぎらり。


 一筋が敵前へ届いた。


 遠くで兵が顔を背けた。


「お」


 惟種が声を漏らす。


「当たりましたな」


 宗運も見ている。


「そのまま続けろ!」


 宗傳の声が響いた。


 ぎらり。


 ぎら。


 ぎらり。


 十枚の光が敵の正面を走る。


 狙いは揃わない。


 だが、それでいい。


 顔。

 旗。

 槍。


 目の前を強い朝日が次々に横切る。


「何だ、あれは!」


 敵方から声が上がった。


 顔を背ける者。

 手をかざす者。

 目を細める者。


 列がほんの少し揺れる。


(本当に効いた)


 惟種自身が一番驚いた。


 兵が倒れるわけではない。


 目が潰れるわけでもない。


 ただ、正面を見続けにくくなる。


 それだけだった。


 だが宗運は、その一瞬を見逃さない。


「弓、射よ!」


 矢が上がった。


 朝の空へ黒い筋が走り、敵前へ降る。


 光を避け、矢を避け、敵の前列がさらに乱れた。


「先鋒、前へ!」


 法螺が鳴る。


 阿蘇兵が列を崩さず前へ出る。


 敵も槍を構えた。


 その時。


 右の林が動いた。


「来たな」


 宗運が呟く。


 伏せていた敵兵が一斉に飛び出した。


 阿蘇勢の横腹を突くつもりだったのだろう。


 だが、そのさらに外には宗傳の兵がいる。


「今だ! 押せ!」


 宗傳の声が響いた。


 横から阿蘇兵が叩きつける。


 敵の伏兵が止まった。


「なぜ、ここに!」


 敵方から声が上がる。


 そのまま横から食い込まれた。


 宗運は木筒を目に当てたまま、正面と右を見比べる。


「右は潰れます」


「分かるのか」


「もう立て直せませぬ」


 宗運が木筒を下ろした。


「正面を押せ!」


 阿蘇の先鋒が敵へぶつかった。


 槍が揺れる。


 叫び声が上がる。


 木と鉄がぶつかる。


 人が倒れる。


 血が出る。


 転んだ兵へ、別の兵が槍を突き出した。


 惟種は初めて、本物の戦を見た。


(……本物だ)


 胸の奥が冷える。


 怖い。


 気分もよくない。


 だが、目は逸らさなかった。


 敵の正面が少しずつ下がる。


 兵数が違う。


 伏兵も先に読まれた。


 最初の一手を潰された時点で、立て直すだけの余裕がなかった。


「退け!」


 敵のどこかから声が上がる。


 一人が下がり、次も下がる。


 列が崩れた。


「追いすぎるな! 宗傳、館への道を取れ。逃げる者を深追いするな!」


「承知!」


 宗傳の兵が敵の退路へ回る。


 敵を皆殺しにするためではない。


 館。


 渡し。


 道。


 そこを取るためだ。


(上手いな)


 惟種は思った。


 自分が作ったのは、遠くを見る筒と光を返す銅板だけだ。


 伏兵を見つけ、敵の正面をほんの少し乱した。


 それを勝ちへ変えたのは宗運であり、実際に兵を動かしたのは宗傳だった。


(道具だけじゃ戦には勝てない)


 当然のことを、初めて実感した。


    ◇


 中村左近の旗が大きく下がった。


 宗運が木筒を覗く。


「館主が退きます」


「そこまで見えるか」


「ええ」


「便利だろう」


「非常に」


 返事が早かった。


 惟種は少し笑った。


 敵はそのまま崩れ、抵抗は長く続かなかった。


 中村左近は捕らえられた。


 渡しも年貢道も阿蘇勢が押さえた。


 すべてが終わった頃には、日はすっかり昇っていた。


    ◇


 惟種が館の近くまで出ることを許されたのは、周囲が完全に押さえられてからだった。


 宗傳も戻ってきた。


 鎧には土がついている。


「宗傳」


「はい」


「怪我は」


「ございませぬ」


「そうか」


「ご心配を?」


「当たり前だろ」


 宗傳が少し笑った。


「ありがたきことにございます」


 周囲では、兵たちが小声で話していた。


「若君の筒で伏兵を見つけたらしいぞ」


「宗運様が覗いておられた、あれか」


「銅の板も若君らしい」


「あの光か?」


「敵が顔を背けておったぞ」


 声は少しずつ広がっている。


 惟種は聞こえないふりをした。


「若君」


 宗運が声をかける。


「何だ」


「よく働きましたな」


「誰が?」


「若君がお持ちになった物が」


「ああ。銅板は思ったより効いたな」


「思ったより?」


「効かなかったら、ただの銅板だった」


 宗運が少し黙った。


「若君は時折、怖いことを軽く申されますな」


「七百対三百だぞ」


「それはそうですが」


 惟種は宗運が持っている木筒を見た。


「それ、持っておれ」


 宗運の眉が動いた。


「よろしいので?」


「うむ」


「一つしかないのでは」


「だからだ。わしが持っていても仕方ない。戦を見るのはお前だ」


 宗運が木筒へ目を落とした。


「若君がお作りになった物でございますぞ」


「また作る」


「同じ物を?」


「もっと良いものを」


 宗運が顔を上げる。


「これよりも?」


「これはまだ出来損ないだ」


 宗運が黙った。


 今日、その出来損ないで伏兵を見つけた。


 敵将が退くところまで、肉眼より早く分かった。


「……これが出来損ない」


「うむ。もっと遠くを見たい。歪みも減らす。ぼやけも直す」


「まだ先があるので?」


「そうだな、星々の先までみれるやつがな」


 惟種は当然のように答えた。


 宗運は何とも言えない顔で木筒を見た。


    ◇


「若君」


 今度は宗傳が聞いた。


「初めての戦はいかがでした」


 惟種は少し考えた。


「思っていたより、見えなかった」


「見えなかった?」


「戦場が」


 惟種は正面を見る。


「七百もいれば、もっと全部分かるものだと思っていた。だが、少し離れれば前で何が起きているかも分からない。林の中など何も見えん」


 宗傳が頷く。


「だから遠くが少し見えるだけでも、あれほど違うとは思わなかった」


「私も、宗運様が伏兵を見つけた時には驚きました」


「言い当てたのではない」


 宗運が言う。


「見えただけだ」


「それが恐ろしいのです」


 宗傳が笑う。


 その時。


 少し離れた兵たちの中から声が聞こえた。


「遠くを見通す若君か」


「日の光まで使ったぞ」


「何だ、それは。鬼神の童ではないか」


 誰かが笑う。


「鬼の童か」


 別の者が、その言葉を拾った。


「阿蘇の鬼童」


 惟種の顔が止まった。


「…………」


 また別の場所から聞こえる。


「鬼童だ」


「阿蘇の鬼童よ」


「なんだ、その名は」


 惟種が露骨に顔をしかめた。


 宗傳は笑いを堪えている。


「笑うな」


「申し訳ございませぬ」


「笑っておるではないか」


「少々」


「少々ではない」


 宗運は兵たちの方を見た。


「悪くはございませぬ」


「どこがだ」


「敵から見れば、遠くを見通し、日の光まで使う若君です」


「ただの木筒と銅板だぞ」


「敵には分かりませぬ」


「…………」


「そのうえ初陣で勝った」


 宗運の口元がわずかに緩む。


「阿蘇の鬼童。なかなかよろしい名では」


「よくない」


 惟種は即答した。


 だが。


 もう遅かった。


    ◇


 戦が終われば、今度は後始末が始まった。


 百姓と職人は保護する。


 武士と与党は分けて調べる。


 塞がれた道を開き、渡しを戻す。


 荷が再び通れるようにする。


 惟種は、その様子も見ていた。


 敵を倒しただけでは何も増えない。


 道を戻し、人を戻し、商いを戻して初めて勝った意味が生まれる。


(戦も後始末まで含めてなんだな)


 少しだけ、前世の仕事を思い出した。


 嫌なところまで似ている。


    ◇


 その日の夕刻。


 阿蘇勢は矢部へ向けて戻り始めた。


 宗運の腰には、布で包まれた木筒がある。


 惟種は馬に揺られながら、それを見た。


(次は、もっとまともに作ろう)


 玻璃の形。

 磨き。

 筒の長さ。


 直したいところはいくらでもある。


 だが今日は、それよりも初めて本物の戦を見た。


 人が死んだ。


 血も見た。


 自分が作ったものが、少しだけ戦の形を変えた。


 その重さは思ったよりもずっと大きかった。


 そして惟種がそんなことを考えている間にも、噂は先に走っていた。


 遠くを見る若君。


 敵の伏兵を見抜いた若君。


 日の光を使った若君。


 まだ五つ。


 だが、ただの童ではない。


 阿蘇の鬼童。


 その名は惟種本人の知らぬところで、すでに境目へ流れ始めていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

同作者の別連載
『異世界エンゲージ ~毎日のパック開封でカード使いは帰還を目指す~』
こちらも覗いていただけると嬉しいです。

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。