……スマヌ……
水曜日の夕方。
我が主・『ビジン(雉白猫・○歳)』様を病院に連れて行くことになりました。
我が家には猫トイレを四つ設置してあるのですが、ほんの僅かな間にそこを何度も巡る。それぞれで腰を下ろすも数滴しか尿が出ない状態でした。機嫌が悪いとか、蹲って動けない、と言う感じではないものの、当然、こんな状態を放っておくわけにはいきません。
大急ぎで支度を済ませ、かかりつけの動物病院にこれから伺う旨を電話しようとした手が止まりました。
人間用の病院も動物病院も水曜日休診の所は多いのです。そして、かかりつけにしている動物病院もまた、水曜休診なのです。
我が家の猫、特に『ビジン』は、何故か水曜日、若しくは夕方から明け方にかけて体調を崩すことが多く、それを見るにつけ、「病院になど行かぬ!」という強い意志を感じるのです……が、こちらとしてはその意志を通すわけにはいきません。すかさず水曜日も診療している第二のかかりつけ(それをかかりつけと言っていいのか……)のN動物病院へと向かいました。
N動物病院は水曜は予約も不要で、待合室が少し狭いのですが明るくて清潔感があって、受付のお嬢さんがとても感じがよろしい。先生も助手の方も、診察台でバイブレーション機能を最大にしているびびりな『ビジン』を、「可愛いお顔」「毛艶がいいですね」「綺麗な目の色」と最大限に褒め宥めつつ、優しく手早く処置してくれるのです。
先生の説明も丁寧で、第一のかかりつけでは無くても安心してお任せできる病院なのです。
で。CTや導尿による尿検査等の結果、「細菌性膀胱炎の疑い」とのことでした。対症療法として炎症止めの注射をする際にも、「『ビジン』の家での普段の様子」「かかりつけのS動物病院で年一回受けている健康診断の結果」や、「日頃どんなアドバイスを受けているか」など、かなり細かく訊ねてくださって、とても心強かったです。ほっとして、ちょっと涙ぐみかけた……その時。
見てしまったのです。
診察台の上で先生に優しく撫でられている内に、少しだけ心を許してしまった『ビジン』の、本当に微かですがうっとりした顔を……私と目が合った瞬間、「いや別に、気持ち良くないし。早く帰りたいし」みたいに取り繕ってたけれど、しっかり見てしまったが。尻尾をぴーん上げて、先生の手に頬っぺたを寄せようとしてなかった⁉
診察が終わり、いそいそとキャリーケースに入って行く時も、一瞬「ちら」と先生を振り返った『ビジン』。
けど、残念ながら、次回行くのはいつものS動物病院なんよ……申し訳ない……




