んひいぃぃぃー!!!!
今回はある意味、「怖い話」です。
昼間の事です。ちょっと用事があり、実家を訪れました。
実家の所在地自体はそこまで田舎ではないのですが、兎に角自然が豊かというか、山中ではないので熊や猪、鹿に出くわす心配はないとはいえ、繊細な方なら一日で逃げ出すような中々の野生の王国です。
そんな環境で育っていますし、比較的爬虫類、両生類、昆虫などに抵抗がありません。
さて、実家にえちらおっちら辿り着き、玄関に手を掛けた瞬間の事でした。
ぺとん。
「?」
何かが右手に降って来ました。何だろうと目を落とし、流石の私も悲鳴をあげました。
二十cmほどのコウガイビルが、手の甲でひくひくと蠢いていたのです。
コウガイビル、ご存じでしょうか? 「ヒル」と付きますが、ヒルの仲間ではなく、プラナリアなどの仲間で吸血性はありません。肉食ですが、流石に人間を襲うようなサイズ感でもありませんから、比較的安全な生き物と言えるでしょう。
けど、気持ち悪いの! 見た目が駄目なの!! ルッキズムとか言われても、駄目なもんは駄目なのですよ!!!
大抵の昆虫も、魚も哺乳類も爬虫類も両生類も、何なら蚯蚓とかだって平気なのに、毛虫芋虫とペタッぬめぬめっとした体長が長い系は受け付けないのです。のぺっとした肌触りも最悪でした。思い出してもキモチワルイィィィ!!
慌てて手をぶんぶんと振り回しました。そしたら……吹っ飛んだコウガイビルが、頭にぺたっ、て……。
その後の事は、よく覚えていません。気付けば玄関の中で呆然と立ち尽くしていたのです。恐る恐る触れた頭に、奴はくっ付いていませんでした。
数時間、用事を済ませ実家を去る際、めっちゃ頭上に注意したことは言うまでもありません。




