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リバースプロキシ  作者: 如月いさみ


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過去の彼と今の彼

春彦と伽羅は車窓から高層の建物探した。

だが、見当たらない。

暫く走って春彦と伽羅はふぅと息を吐き出し

「「見つからないなぁ」」

と言った瞬間に伽羅が指をさした。


「あのマンション!」

どう?

「ポコンと突き出てる高いマンション」


春彦は携帯と見比べて

「確かに周囲のビルも似たのが立っているし」

調べても損はないよな

と呟いた。


出来れば中からの風景を見たいのだが…チラリと路肩に止めて周囲を見ている譲を見た。

「武藤さん、あのマンションの空き部屋から風景みたいと思うんだけど…少し車降りても良いかな?」


…。

…。


『東京であの子が探偵とかで羽目を外して飛び回らないかだけを気を付けてください』

そう言った春彦の母である更紗は春彦の性格を良く分かっているということなのだろう。

譲は「東京ですらないですが」と心で突っ込み

「いけません」

と言い

「今から駐車場に車を入れて同行します」

と告げた。


春彦と伽羅は顔を見合わせて頭を下げた。

「「すみません、お願いします」」


譲はマンションのゲスト用の駐車場に車を止めて管理人に話をすると売りに出している部屋を見せてもらうという目的で14階の一室へと春彦と伽羅を連れて入った。


春彦と伽羅は中から外を見た。


伽羅は頷くと

「うん、間違いない」

と窓の側に立つと城を指差した。


ライトアップはされていないがその分はっきり見える。

周囲にここまで高いマンションもなかった。


春彦は絵を見ながら

「確かに…下の雰囲気も似てる」

と言い

「現場はこのマンションの一室だろうと思うけど問題は今一色君が何処にいるかだよな」

ここに住んでいてだったら中に入るところを掴まえられないし

と腕を組んだ。


それに譲は顔を向けると

「一色と言うと春彦様に危害を加えた…あの一色家の一颯ですか?」

と聞いた。


春彦は譲の顔を見て頷いた。

「ああ、一色君に危険が迫っている」


譲は考えながら

「しかし、春彦様が彼とそんなに仲が良いとは思いませんでしたが」

背中蹴られたくらいですし

と告げた。


春彦は譲を見ると

「そうだよな」

俺もそう思うけど

「でも彼が危ないと分っているのに見殺しには出来ない」

誰かが傷つくと分っているのに動かないのは正しいことじゃないと思う

「俺、そんなことしたら一生後悔する」

彼と仲が良くても良くなくても同じだ

「直兄だって助けてやれって言うと思う」

と告げた。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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