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リバースプロキシ  作者: 如月いさみ


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82/124

夏休みの謎解き冒険談

春彦がその話を最初に切り出したのは学校へ行く前の車の中であった。

「武藤さん、俺、8月に東京へ帰ろうと思っているんだけど護衛必要…」

かな?と聞きかけて、ミラーに映る譲の顔に

「…だよね」

と告げた。


譲はふぅと息を吐き出すと

「必須ですがその前に更紗さまと春馬さまのご承諾が必要です」

と答えた。


伽羅はハラハラしながらミラーと春彦を交互に見て固唾を飲みこんだ。

伽羅自身は東京へ帰ることは決定事項であった。

両親にも兄の友嵩や弟の美広にも話をしている。


弟の美広は高校に上がって今は将来について色々考えている。

兄の友嵩は大学三回生で就職戦線へ突入し始めているところである。

だが、二人とも伽羅のように受験生ではないので意外と落ち着いた夏休みプランを立てているようであった。


ただ、父親の友広が

「考えれば夏休みも親らしいことをしてなかったが、今年は津洗に二泊三日で行くから予定を空けておきなさい」

と家族旅行を知らせていたので二人ともその期間は予定を入れていない。


それに関しては母親の美伽子が

「みんな、空けておいてね」

とにっこりとした笑顔で後押ししたので逆らう人間はいなかった。


母は偉大なのである。


伽羅も参加する為に8月一杯は東京にいることを春彦に告げている。

春彦は笑顔で

「良かったな」

というと

「俺は多分許してもらえても一週間くらいだと思う」

と少しつまらなそうにぼやいた。

「けど、一週間でも許してもらえたら万々歳だけどな」


伽羅は笑顔で

「東京帰ったらまた夏月家へ遊びに行くな」

と告げた。


春彦は頷いて

「ああ、楽しみにしてる」

と答えた。

が、車の中の武藤譲と春彦の遣り取りからかなり難しい事が伽羅にも感じられたのである。


譲の返事以降車中には沈黙が広がり学校に着くと譲がドアを開けて二人を見送った。

譲としても春彦の気持ちが分からないではない。


これから先4年間を九州で生活すると決めたのだ。

長期休暇の一部分くらいは東京へ帰りたい気持ちになるだろう。


特に生まれてから17年間側にいてずっと育ててくれた兄の直彦が東京にいるのだから気持ちは強いはずである。


譲は島津家に戻ると更紗に

「春彦さまは夏休みに東京へ帰りたいと思われております」

と告げた。


更紗はそれを聞くと

「そうだと思いますよ」

と言い

「手配をしてあげなさい」

とあっさり告げた。


譲は目を見開くと

「宜しいのですか?」

と聞いた。


更紗は頷いて

「春彦は春彦で4年をこちらで過ごす譲歩をしてくれました」

私もそこは認めてあげないと

「あの子のことです…飛んで東京へ行くかもしれません」

と言い

「肇から東京の方は白露と津村の力が強く安定しているようですから道中だけ気を付けることと東京であの子が探偵とかで羽目を外して飛び回らないかだけを気を付けてください」

と告げた。


譲は笑顔で頭を下げると

「かしこまりました」

と早速移動手段の手配を始めた。


その事を春彦が知ったのは夜の食事の時であった。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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