夏休みの謎解き冒険談
更紗が春彦に
「譲から聞きました」
8月の初めの二週間は東京に行くことを許します
と告げたのである。
春彦と伽羅は顔を見合わせると満面の笑みを浮かべた。
「良かったな、春彦」
「うん、ありがとう伽羅」
と言い、春彦は更紗を見ると
「お母さん、ありがとうございます」
と笑顔で告げた。
春馬はそれに
「いいか、東京へ行っても羽目を外すんじゃないぞ」
お前は気を緩めると直ぐにあっちこっちに飛び回る癖があるからな
とビシッと告げた。
春彦は「え!?俺ってそんな落ち着きないと思われてるのか?」と内心突っ込みつつ
「はい、春馬兄さん」
と答えた。
春彦は食事を終えると直彦に即効連絡を入れ直彦も島津家から連絡があった事を伝え
「帰って来るのを楽しみにしているからな」
と告げた。
伽羅と春彦は学期末テストを乗り越えると7月の終りに帰宅の準備を整えて8月1日に東京へと飛び立ったのである。
青い空が広がる晴天であった。
そして、東京では海埜七海を始め数名の人間が春彦を待っていたのである。
チャーター便が羽田に着くと譲は待機していた津村家のボディーガードと兄の肇と対面した。
「8月15日まで宜しくお願いいたします」
勿論、譲も一緒に東京で警護するのだが主軸は津村家となる。
伽羅は震えながら
「俺、チャーター便初めて乗った」
と呟いた。
春彦もドキドキしながら
「俺も…なんかドキドキしたな」
と答えた。
空港には直彦と隆も来ており春彦は二人と合流すると
「直兄!」
と抱きつき、隆にも
「俺のことで色々迷惑かけてすみません」
と謝った。
が、隆は笑顔で
「春彦君は俺の弟みたいなものだから気にしないでいいから」
と答え、車で夏月家へと向かったのである。
譲は肇と共に夏月家のマンションの一室で二週間生活するのだが、その間に肇が手に入れた東京の情報を持って帰るという任務も背負っているのである。
春彦と伽羅はマンションの前で別れるとそれぞれの家へと戻った。
春彦は久しぶりの家に入ると
「変わってないな」
と笑顔で直彦を見た。
直彦は苦笑すると
「俺も允華君も料理禁止だから器具が壊れることが無いからな」
と告げた。
春彦は笑って
「じゃあ、今日は俺が何か作る」
と冷蔵庫を見た。
「向こうじゃ専属の料理人がいて全然作らないから腕鈍りそうなんだよな」
直彦は座りながら
「じゃあ、任せるか」
と言い、隆を見た。
隆も座って
「明日は俺が春彦君の帰ってきた祝いに腕を揮うかな」
と告げた。
春彦は笑顔で
「隆さん、ありがとう」
と答え、冷蔵庫にあった材料を取り出した。
冷蔵庫には隆が買っていたのだろう食料が多く入っていた。
昼食は軽くオムライスを作った。
直彦も隆もオムライスを食べ
「「腕は落ちてないな」」
と同時に告げた。
隆は序でに
「直彦の腕の悪さも落ちてないけどな」
と付け加えた。
直彦は腕を組むと
「当然だ、作ってないんだからな」
と答えたのである。
いや、自慢する事じゃない。
と隆と春彦は同時に思った。
春彦は笑って
「明日、海埜探偵事務所へ行こうと思っているんだけど」
と告げた。
「俺、まだ事務所自体には行ってないから見ておきたいんだ」
直彦は隆を一瞥し
「わかった、俺も一緒にいって挨拶しておく」
と告げた。
「お前のオーナーだからな」
ただ明日で良いかは隆が今から決めるから
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




