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リバースプロキシ  作者: 如月いさみ


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特別家系の公認会計士

春彦は更紗に

「お母さん、ありがとうございます」

と答え、始に目を向けると

「あの、税務の件とは別なんですが」

と携帯を手にすると

「こちらの男性を知りませんか?」

と聞いた。


始はそれを見ると

「警備の人…ですか…」

と言い

「この人かどうかは分かりませんがこの制服には見覚えがあります」

と告げた。


春彦は少し考え

「そうなんですか?」

貴方のオフィスのあるビルやマンションの警備会社の制服とも

「3年前に貴方が監査を断りその後に粉飾決算で査察が入って当時の社長が退陣した後で亡くなった警備会社の制服とも違いますよね?」

と告げた。

「普通なら貴方の周辺で見ない制服だと思うのですが」


始は眼鏡のブリッジを軽く押し上げて

「なるほど、かなり私のことを調べているようですね」

と息を吐き出すと

「島津家は特別で特殊な家系と聞きます」

4月に婚約者だった久那須理さんが縁談を断った事にも島津家が関係していると実家で聞きましたが

「私に何か個人的な何かがあるとか?」

と春彦を見た。


春彦は慌てて

「いえ、違います」

と答え

「その、4月の件はすみません」

ただ荒戸さんと久那さんは互いに思い合っていて…その…

と視線を下げて告げた。


始は肩を竦めると

「私も彼女とは会ったことが無いので破談になって良かったと思っています」

とさっぱり答え

「それで、今回の件は?」

と聞いた。


春彦は始に

「この人物が貴方を襲うのでそれを俺は食い止めたいと思っています」

ただ貴方の身辺を調べてもこの人物にヒットしなかったので思い当たることはないかと

と告げた。


始は少し考え

「そう言えば、九州の磐井は導夢を見ると聞いたことがありますが」

もしかしてそれで?

と聞いた。


春彦は頷いて

「そう考えてもらって大丈夫です」

と告げた。


伽羅はちらりと春彦を見た。


始は腕を組み

「しかし、私がどうなろうと貴方には関係がないと思いますが」

と告げた。


春彦はそれに関して始を見つめると

「確かにそうかもしれない」

けど

「犯罪が起きるということは被害者の貴方だけの不幸ではない」

貴方を襲った相手も不幸になる

「まして貴方に万が一のことがあったら貴方の周囲の人の不幸にもなる」

と告げた。

「そう言うことが起きることを知らなかったら何も手を尽くすことはできないけど知ったのなら全力で止めたいと思う」


貴方も貴方の周辺も。

危害を加える人もその周辺も。

助けられるなら助けたい。


始はじっと春彦を見つめると小さく笑って

「…なるほど」

と言い

「私は君が探偵事務所のアルバイトをし周辺を調べたことを聞き、一瞬、テリア―サー君と呼ばれた人物を思い出したがパッションは違うようだ」

と呟いた。


春彦は目を見開くと

「も、しかして…マギ・トートストーリーを」

と指差した。


始は初めて驚くと

「え?まさか…君がテリアーサー君か?」

と腰を浮かした。


春彦は首をブンブンと振り

「いや、俺は違いますが…彼はある意味において先生でもあります」

と告げた。


始は笑顔で

「ほぉ!それは」

と呟いた。

「私はスイフィというアバターネームでやっていたんだが、テリアーサー君を知っているのなら宜しくと言っておいてくれ」

今も天村にこき使われていると思うが

そう言って苦笑を零した


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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