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リバースプロキシ  作者: 如月いさみ


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特別家系の公認会計士

春彦は頷いて

「ああ、来週から学期末だから早く解決しておきたい」

けど武藤さんには色々頼んでるから申し訳ないな

と呟いた。


伽羅はそれに不思議そうに

「色々って?」

この件以外にも?

と聞いた。


春彦は小さくコクコクと頷いて

「5月の終りに夕矢君からLINEがあって東北とか北の方で絵画を狙って出没している怪盗がいるんだけどその被害にあった美術館とかその詳細を調べてもらってる」

一応日本津々浦々だから時間はかかるのはしょうがないけど

「その上で今回のだからなぁ」

と顔をしかめた。


伽羅は驚きながら

「本当に怪盗っているんだな」

と呟いた。

「何か、東雲君浮世離れした事件に遭遇しているよな」


春彦は小さく笑って

「確かに」

と答えた。


そして、笑顔で

「申し訳ないと思うけど…心で両手を合わせてお願いしておく」

と告げた。

「俺が無茶したら伽羅にも直兄も…みんなに迷惑かけるから」


伽羅は笑顔で

「だよな」

と答えた。


伽羅は部屋に戻ると学校へ行く準備をして春彦も準備を整えいつもより少し早く武藤譲を呼ぶと

「色々頼んで申し訳ないんだけど」

と言い

「四国の松山城がこんな風に見える場所を探してほしいんだけど」

と告げた。


譲は頷いて

「かしこまりました」

と笑顔で答えた。


春彦は息を吸い込んで吐き出し携帯の被害者の男性の絵を見せると

「それで、その近隣に公認会計士の事務所があるかないか調べてこういう人がいたら俺が動いても良い準備が整うまで護衛をしておいてほしい」

と告げた。


譲は笑顔のまま

「……」

と長い間を作り

「行かれるおつもりがある…と?」

と聞いた。


春彦は視線をすっとそらせて

「と思っているんだけど」

と答えた。


譲はふぅと息を吐き出した。

春彦が以前のように気付いたら飛び出していたという事態が無くなったのは喜ばしいが、やっぱり動こうとする基本は変わっていないらしいことが読み取れたのである。


「調べる件と護衛の件は承知いたしました」

ただ春彦様が向かわれる件に関してはその双方を調べたのちに更紗さまと春馬様の承諾を得てから準備を整えるようにいたします

「もし他に回避する方法が見つかりましたらご報告させていただきます」


春彦は目を見開くと

「あー、じゃあ」

と言い、加害者の方の絵も見せると

「この男の人がその事務所の近隣をうろついていないかも調べて先の公認会計士とこの警備員の詳細資料を用意してもらいたい」

と告げた。


譲は笑顔で

「かしこまりました」

と答え

「では、ご朝食の準備が整いますので大広間へ」

と案内した。


そして

「怪盗クロウの件は情報が集まっておりますので書類を整理してニ、三日の間にご報告させていただきます」

と付け加えた。


春彦は譲の顔を見ると笑顔で

「ありがとう」

と答えた。


島津家を主家にして仕えている武藤家の配下には分家を含め幾つかの家がある。

働いている者の人数で言えば100人はいる。

主には更紗や春馬や春彦など主家直系を守る側近が30名。

その長が武藤堂山であり、更紗の側近である。

そして、長男の肇は現在夏月直彦の周辺を白露と津村と調整を取りながら警備をしている。

春馬に関しては次男の衛が側近として付き、三男の譲が春彦に付いている。


ただ、春彦が探偵という職業を東京時代から行っていることと身の危険を顧みずに飛び回る性格であったためにそれにストップを掛けるべく様々な情報収集などを行う専属人員が更紗の命令で30名ほど譲の専属で各地に滞在することになったのである。


現在は春彦の命令が譲を通して彼らへと流れているのである。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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