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19話:日本語を英語で教える

 また、夜、ファド・レストランで聞いた、女性のファドの哀愁を帯びた歌は、なにか、日本の演歌、民謡を聴いているかのような、やすらぎがあり、非常に気に入ったと話した。私って、いくら背伸びしても、日本人の血が流れている。


 アメリカの弱肉強食の競争社会には、どうしても、ついて行けないことがわかったと語った。まー無理しないで、自分に、合った生活をして、世の中のためになる事をして、自分も楽しんで、生きて行くべきだと、父が言った。


 そうして、1ケ月たった頃、リスボンの海辺のカフェで、手伝いをすると言い、毎週、3日、朝9時に出かけて、夜6時に帰ってくるようになった。 カフェの洗い物や、料理、盛りつけ、品出しなどの仕事を始めたようだ。


 やがて、2012年を迎えた。今年は、辰男が、高校生になる年だ。さすがに1月は、寒く、特に海風が強い日は、寒さが身にしみた。この頃に、学校の友人の男の子、アントニオ、マリオ、ルイス、女の子、カミラ、エレナ、イザベラ、ジュリアナが、近くに住んでいた。


 彼らが、遊びに来る様になった。日本から送ってもらった、お餅を見て、驚いていたが、焼いた餅に海苔にまいて,醤油をつけると、喜んで食べた。2月中旬の土日、車で、スペインのセビーリャを抜けてマラガに、泊まった。


 その後、英国領・シブラルタルを見学してリスボンへの長旅を経験したが、マラガ、ジブラルタルは、冬場でも強い日射しで20度を超え、車の中は,暑くなる。また、ジブラルタルから、天気の良い日には、海峡の向こうにアフリカ・モロッコが見えて、とても壮観だ。


 食事は、ポルトガルに比べて油が多く、ポルトガル料理の方が、口に合った。そして、日曜の夜に自宅に戻った。やがて3月になり、暖かくなった。辰男のクラスメイトのマリオの父、ニコラスが、日本語を教えて欲しいとマリオと一緒にやってきた。


 そこで、塚田守が、日本語を習いたい理由を聞くと以前、日本へ奥さんと友人夫婦4人で旅行した時、東京や橫浜の近代的な都市と広い公園、港が素敵だった。横浜のホテルの料理も一流で、驚いたと言い、その後、京都へ行った。


 そこは、いわゆる日本の古くからの文化、風習、町並みが残っていて、翌日、大阪、神戸を回ってみると、大阪は,全く同じ国とは思えないほど、個性的な町であり、日本って、いろんな顔を持つ,ユニークな国だと好きになったと言った。


 富士山、やさしい人達が気に入ったと言い、毎年、行くつもりだと言った。そこで、日本語を覚えたいと思っていたところに、息子のマリオのクラスに、日本から来た、辰男さんが入ってきて、仲良くなったと聞いて、マリオと一緒に来たと、英語で話した。


 そこで、英語を使って日本語を教えると言うと、そうして下さいと頷いた。1時間、別の部屋で、基礎的な日常会話を英語と日本語で話すと言い日本のひらがな練習帳をあげた。レコーダーで、とっても良いかの言うので構わないと言い挨拶の仕方から入り1時間レッスンをした。

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