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18話:和美の挫折1

 長女の和美がソフトウェアの販売の大変さを話しても、理解してもらえず、4人の中で孤立したらしい。最近、現状の利益の四分の一を退職金にするから、退職して欲しいと言われたと。悲しそうに語った。


 そこで塚田守が、和美さんに、あなたは、どうしたいと聞くと、私は、ソフトウェアを開発するだけの才能は無いし営業と言っても競争が激しく将来的には、厳しい仕事で、また仲間から退社してと言われて、やる気を失っているという。


 退職金はいくらと聞くと30万ドルと言った。それに対し塚田守は、その金額なら普通の男性サラリーマンの退職金以上だと言い、その金で、自分で、何か、仕事を始め投資で増やして行きながら、ゆっくりと人生を自由に楽しく生きても悪くないんじゃないのかとアドバイスした。


 すると、アメリカで6年以上生活して、いきすぎた、経済至上主義と、競争社会に疲れた様な気がすると言い、数週間、ポルトガルの家に、お邪魔して良いかしらと言うので、いいよ。大歓迎と言うと、やったと、笑いが、こぼれた。


 あんまり頑張りすぎるなよ、肩の力を抜いて生きろと言うと、和美さんの目に涙があふれて、父に抱き付いた。そして、よく1人で頑張ってきたなーと言うと彼女は号泣し塚田守の目にも涙が浮かんだ。


 少しして、じゃー、車で、家へいこうと言い、20分後、夕方5時に、家に着くと、母が、和美を見て、抱き付いて、全然、構ってやれなくてごめんねとと言うと、和美は、また、号泣した。そして、塚田守が、先ほどの話をした。


 すると、よく頑張ったねと、母が、和美の頭をなでると、また和美が泣き出し、いっぱい泣いて良いのよと、母が、優しく告げた。ポルトガルは、自然が美しく住む人達も、ゆったりしているから、ゆっくり旅行して休息しなさいと言った。


 リスボン、ポルトやコインブラなど名所が多いわよと教えた。夜6時過ぎると、辰男、美恵子、貴子も帰ってきて、久しぶりに、6人で夕食をとった。 和美は、すっかり元気になり、大きくなった、辰男、美恵子、貴子をみて、目を細めた。


 そして、みんな元気だったと聞き、アメリカのお土産を、彼らに渡した。 一番下の10歳の貴子が、お姉ちゃん、いつまでいられるのと聞くと、笑いながら、いつまでいようかなーと言うと、貴子が、ずーっといてよと言うと、大笑いになった。


 ポルトガルで、ゆっくり旅行して来るねと言って、3日間、和美は、家から、電車、バスを使って、リスボンの町を旅して歩いて、4日目に、ポルトへ行き、数日観光して、帰ってくると言い、必ず、毎日、電話してねと母が言った。


 それに対し、わかりましたと言って、塚田家を後にした。そうして、5日後、2011年11月11日、和美が帰ってきて、父に、私、アメリカの会社、辞めると言い、こっちで、暮らしたくなったと言った。


 この家にいても良いと言うので構わないよと言うと、じゃーそうすると言った。その晩、ポルトガルの町は、町中を大きな川が流れ、そのほとりに美味しくて安いカフェがいっぱいあって楽しいわと言い、歴史ある建物が、こんなに、たくさんあるとは知らなかったと驚いていた。

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