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十歳

 私は今日十歳になる。そのため悪魔と契約を交わさなければならない。何故なら神石家には齢が十になった時に悪魔と契約を交わさなければならないという掟があるからだ。だが、これは決して簡単なものではない。神石家以外の者は神石家率いる「夜の帝」の掟により十七で悪魔と契約を交わす。元は十五歳で悪魔と契約を交わすという事だったが、あまりにも生き残る人数が少なかったため、十七に年齢が引き上げられたのだ。しかし、年齢が引き上げられたと言っても、生き残るのは大抵、五、六分の一程度だ。そして、悪魔との契約を交わせた者は正式な「夜の帝」の隊員になる。つまり、神石家以外の人間が十歳で悪魔と契約を交わそうとしたら、ほぼ百パーセントの確率で死ぬ。しかし、様々な訓練で鍛えられた神石家の人間であっても悪魔と十歳で契約を交わすという事は簡単なことではない。だが、そんな事は神石家の者には関係ない。神石家の者は他の者よりもはるかに強くなければならない。これで死ぬような人間は神石家には必要がないのだ。

 

「夜月いる?」


 突然、悠也兄さんが部屋に訪ねてくる。


「悠也兄さん! どうしたの?」


 悠也兄さんが、私の頭を撫でようとして、右手を伸ばしてくる。そして、次の瞬間左手で私に札を貼り付ける。


「夢花幻」


 と、悠也兄さんは静かに言った。

 すると呪術が発動する。辺りがぼやけてくる。視界が意識から遠のいていく。

 悠也兄さんが何故私に術をかけたかは分からない。でも、お母さんが、私が術をかけられているのを見ても平然としている。だから、きっと何か訳があるのだろう。

 私は、抵抗もせずに術にかかろうとする。

ここまで読んで下さりありがとうございます。宜しければ、評価及び感想等を下さると嬉しいです。

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