閑話 僕の可愛い妹
僕の名前は樫木 蓮。年は九歳。今年の七月に十歳になる。僕にはお父さんとお母さん、そして五歳の妹が一人いる。
お父さんの名前は樫木 藤。お母さんの名前は樫木 華。妹の名前は樫木 薙。
僕の妹、薙はとっても可愛い。青みがかった艶やかな長い黒髪に黒の瞳、お母さん似の色白の小顔。いつも無表情だけれど、たまに見せる笑顔は天使だ。お父さんはよく薙が一生結婚しなくていいと言うけどその通りだと思う。薙はずっと僕の薙でいればいい。薙が通ってる保育園で薙に好意を寄せる男どももいるようだけれど、心配はいらない。だって、薙の友達二人が常に目を光らせているからだ。それに薙は自分の興味があるもの以外に対してはとことん関心が無い。心配はいらないだろう。
「薙はこの男の人に興味があるの?」
「ん。このひとのうたとダンスがすきなの。」
「………」
そう思っていたのに。
薙が熱を出した日に僕はお父さんと飛行機博物館に行った。薙へのお土産を買って帰ったら、薙が興味がある男ができてしまっていた。
そいつの名前は三上 大輔。ムカつくことに結構カッコいい。薙によると歌とダンスが上手いそうだ。
いや、別にいいんだ。薙がコイツを好きじゃないなら。でも、もしも薙がコイツを好きになってしまったら…………
「絶対に許さん、三上 大輔。」
「おにいちゃん、なにかいった?」
「ううん。なんでもないよ。」
不思議そうにこちらを見る薙の頭をなでる。うれしそうに目を細める僕の薙はすごく可愛い。
薙はずっと、僕の薙でいてね!
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