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「10、運命の輪」と「11、力」
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「10、運命の輪」 『国司の御劔』
一世に開かれた紋章の神技。
終わりと始まりの代わりない、
賢所の金糸。
祈りの氏は石柱の獅子を語り。
能辯による摂は、国司に伝えられる。
七星の御劔は、主のもとに還り。
千代の渾沌が虚空を染め。
定義の英が綴られる、その日。
宿命を、聖なる槍により閉じる。
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「11、力」 『朱の御使い』
幾度の安寧と溜め息で暮らす。
地の民が仰ぎ見る平穏。
晴天の雲であり、朱の御使い。
神秘を秘めた強き想い。
その攻防は、一時で終わらず。
尊厳と不変の繋がりを持ち。
絶えず沸き上がる切望に打ち勝ち。
見据える先は、復活の日。
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